一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

弁理士と弁護士の弁別

2008-12-03 | 法律・裁判・弁護士
弁理士の人に聞いた話。

弁理士と弁護士は同じ「弁」という漢字を使っているけど、旧字体(正字体)では違う漢字で、弁理士は「辨理士」、弁護士は「辯護士」と書くそうです。

弁理士先生曰く、両方とも明治時代からあるしかくだけど弁理士の方が弁護士よりも公的資格としての歴史は古いとか(ちょっと自慢げ)。そういえば弁護士は昔は「代言人」と言ってましたね。


家でもともとの漢字の意味にどういう違いがあるのか調べてみました(以下の記述は「新大字典」によります)。


「辨」の字源は「判じ分けること。ゆえに刀を書く「辛辛」は「ヘン」の音符。転じてわきまえ知る義とする。」、字義は「わかつ、わける、区別する、判別する」。

確かに特許の申請とか侵害の有無などは「判別する」仕事です。


「辯」の字源は「「辛辛」は罪びとが争いあうこと。「辛辛」の間に「言」をかき、両人の論争を弁別して治め正す意。また「辛辛」はまた音符。転じて言説の巧みな義する。」、字義は「わかつ、あらそう、治める、説く」
※ 漢字としては同じ「辛辛」ですが篆字では微妙に違っています。

これも確かに弁護士の仕事をうまく表しています。


明治時代の人の、こういう和製漢語のネーミングのセンスはホント抜群ですね。

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