一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

SFCG民事再生

2009-02-24 | あきなひ

SFCGは、顧客に根拠なく期限前弁済を迫って問題になったあたりから時間の問題という感じだったのですが、裁判で負けた損害賠償金も払えず差し押さえをくらった、というあたりが最後のトリガーだったのでしょう。

この規模だと目玉や腎臓がいくつあっても足りないですね(もともと個人保証はしてないでしょうけど。)。

やはり借金は取り立てるよりも取り立てられるほうがつらいということなんでしょう。


SFCGの行状を考えると民事再生が適当なのか疑問なしとしませんし、そもそも火中の栗を拾いに来るスポンサーがいるかどうかも疑問なので清算型になってしまうのではないかと思っていますが、こういうグレーゾーンの商売がなくなってみると困るのが現実だったりもします。

SFCG破たん、国内中小企業への影響注視=金融庁長官
(2009年 02月 23日 22:45 JST ロイター)  

金融庁の佐藤隆文長官は23日の定例会見で、SFCG(8597.T: 株価, ニュース, レポート)が民事再生手続き開始を申請して経営破たんしたことについて「中小企業金融に甚大な悪影響を及ぼすことにならないことを願う」述べた。  
また国内の中小企業金融への影響を注意深く見ていきたいとの姿勢を表明。  
SFCGをはじめ、貸金業者の経営については、利息収入の減少や過払い返還請求で「厳しい状況」と指摘した。さらに「(SFCGのような)事業者金融は、日本の経済活動全体で果たしている金融仲介機能に一定の重要性がある」として、今後は、貸金業者だけでなく、借り手の中小零細企業の状況も注視していく姿勢を示した。

要するに、高い利息と苛酷な取立てはけしからんと規制を強化したんだけど、そういう貸金業者に依存せざるを得ない中小企業もいるので、SFCGが破綻してすっきりしたというわけにも行かず、一方で似たような「高金利・厳格回収」というかわりの業者が出てきても困るし、でも銀行や真っ当なノンバンクは融資しないだろうし・・・と困ってる、というコメントですね。

本来ここで名乗りを上げるはずの新銀行東京と日本振興銀行は自分でつまずいていて元気がないですし、かといって保証協会などの公的機関が野放図に信用供与するのも問題なので、具体的に打つ手がないということでしょうか。


一方で、取立て業務をやっていた人たちは、今度はリプラス亡き後の賃貸住宅保証会社あたりでもうひと暴れしそうな予感が。


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