一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『帰ってきたヒトラー』

2017-02-10 | キネマ
終戦間際のヒトラーが現代にタイムスリップしたら、というきわどい設定なのだが、コメディにも「悪の化身」として描く道にも逃げず、いい着地をしている。

原作の小説(ドイツでベストセラーになったらしい)の出来のいいこともあるのだろうが、映画で描くことでのプラスアルファの魅力も持っている。

ドキュメンタリータッチを交えてヒトラーが「そっくりさん」として人気を博す中でだんだんと政治的存在としても受け容れられていく様子がリアルに描かれている。
たぶん、当時の国民もこうやって普通に新しい政治勢力である「国家社会主義ドイツ労働者党」を支持するようになったんだろうな、と思わせる。

また、過去のヒトラーを描いた映画の引用や、例の「総統閣下お怒り」のシーンのパロディも入れていたりと、ニヤリとさせられるところも多い。

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原作の小説はこちら



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