一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「内弁慶」のストレス

2007-09-17 | まつりごと
今朝のフジテレビの番組で、安倍首相の辞任の動機を探ろうと過去3人の首相(安倍、小泉、森)の行動を新聞記事の「首相動静」で比較するという企画がありました(久しぶりに民放で面白い話でした。)。


たとえば1日あたり面会者数や、夜の会合の数などは安倍さんはそれほど多くありませんし、帰宅時間なども早い方です。

ところが面会の内訳を見ると、閣僚・党関係者との面会が3人ともほぼ同じ(1日平均6.5:6.6:7.1)なのに対し、その他の議員・官僚との面会が安倍さんは他の二人の半分近く(3.2:5.9:5.0)になってしまうそうです。
また、会食95回のうち、塩崎官房長官、下村官房副長官、中川秀直幹事長との会食の占める割合がかなり高い(率はメモせず)く、またオフタイムのときに家族・友人と過ごした回数が圧倒的に多い(134:14:64、もっとも小泉さんは独身ですが)のが特徴だそうです。

ここから番組の結論として「外気に触れなかった」ことがストレスをためる原因だったのではないか、と分析しています。


もともと内弁慶・人見知りする性格なので「外に出ない」のも原因でなく結果なのかもしれませんが、いずれにしろ自分から外に向かって影響力を行使する、というタイプの人ではなかったようです。

話す相手が限られると煮詰まってしまうというのは政治家に限らずよくあることで、しかも相手がイケメン塩崎クンとかアッキーとかだとなかなかブレイクスルーは難しかったかもしれません。


見方によっては、いつものメンバーで居酒屋で仕事のグチをこぼし、家に帰れば帰ったで家族サービスに追われ、という(今でもホントにいるのかなというくらいの)サラリーマンの典型のような生活ともいえます。

それなら「俺もつらいんだよ・・・」などとボヤいた方が国民は親近感を持てて、自分のストレスも軽減されたのではないでしょうか。
(「それじゃ俺のスタイルに反する」などと思ってしまいそうなところがストレスを溜め込むもとになったのかもしれませんね)


安倍さんはともかく、自らの行動も省みる必要があるな、とも思った次第。

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