一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

大和生命破綻

2008-10-11 | あきなひ

ここのところ「破綻」というエントリが続きます。  

朝方ということもあり、ネットの速報では「破産申し立て」などというものもあり、かなり混乱がありました。

更生手続開始申立てに関するお知らせ

大和生命保険株式会社は、本日平成20年10月10日開催の取締役会において、会社更生法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律に基づく更生手続開始の申立てを行うことを決議し、本日午前8時半に東京地方裁判所民事第8部に会社更生法及び更生特例法に基づく更生手続開始の申立て を行い、受理されましたので、下記のとおりお知らせ致します。  

証券市場が引けた後の夕方に申し立てるのが普通ではないかと思うのですが、朝8時半に申し立てたのでは9時前にリリースはできませんよね。 
取締役に早寝早起きの人が多かったのかどうかは知りませんが、準備もあるので昨日今日決まった話ではないはずなので、こちらとしてはいい迷惑ではありました。
(夜のうちに申し立てると朝の営業開始前から営業所に契約者が押しかけるのがいやだったのでしょうか)

大和生命破綻:ハイリスク商品で損失拡大 積極投資たたる
(2008年10月10日 22時24分 毎日新聞)

大和生命は08年3月期の総資産が2832億円と国内生保業界33位。経営規模が小さくても、販売手法は大手と同様に営業職員に頼り、人件費負担が重かった。保険金不払い問題もあり、保険料収入も伸び悩んでいた。  
これをカバーするため、高収益が見込める半面、損失の恐れも大きい海外の証券化商品などに積極投資してきた。高リスク金融商品への投資は運用全体の約3割に達し、同業他社の1~2%程度をはるかに上回った。  
だが、昨年夏以降の市場の混乱で海外の証券化商品などの価格が急落し、多額の損失を抱えた。業界では「生保は慎重な運用が必要なのに無理な投資がたたった」との指摘もあるが、中園武雄社長は会見で「リスク管理は適切に行ったが、市場の混乱が想定を超えていた」と強調した。

上のリリースでも

当社においては、これまでの長年の経営の中で構造的に多額の事業費が生じる財務体質にあり、積極的な資産運用によって事業費負担を填補する財務運用方針を継続して参りました。当社はかかる財務運用方針の下、超過収益獲得のためリスク・リターン・バランスを考慮しつつ、オルタナティブ資産への投資も比較的多く実施し、同財務運用方針に基づき平成17年度及び18年度においては高い運用実績を確保して参りました。
(下線筆者)  

とあり、そもそも「高コストをハイリスク投資でカバーする」という方針自体がどうよ、という感じではありますし、契約者としてはそんな方針を今さら言うわれても困りますよね。
社長の会見での「リスク管理は適切に行ったが、市場の混乱が想定を超えていた」という迷言とあわせ、さもありなんという感じです。
(この手の倒産話は ふたを開けてみると「だから・・・」という話が多いですよね)


閑話休題

マスコミも朝方の混乱はわからなくもないのですが、テレビ朝日が夕方のニュース番組で「大和証券」が破綻した、と字幕で流したそうです。

【Jチャンネル】10日放送分に関する訂正とお詫び

番組からのお詫び

10日、午後5時過ぎに放送した
株価のニュースの中で、
破綻した「大和生命」の字幕が、
一部「大和証券」となっていました。
破綻したのは「大和生命」で、
「大和証券」は全く関係ありません。

視聴者および関係者の皆さまに、
深くお詫びいたします。

字面は同じ「大和」ですが読みは「ヤマト」と「ダイワ」で違うし業界も違うので間違いようがないと思うのですが(苦笑)
報道機関としてのレベルが低すぎます。

ここまでくるとネタだったのではないかと思ってしまいます。


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