日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

美しい吾妻渓谷を残したい

2009年05月09日 | 旧ブログから

むだな公共事業の典型である八ツ場ダム建設予定地を今日、

塩川鉄也衆院議員らと視察しました。

日本共産党の北関東ブロック比例候補、小選挙区候補や

県議、市町村議ら総勢28人の調査団でした。

午前中は、「八ツ場あしたの会」の渡辺事務局長から

現地の様子をくわしく話していただきました。

また予定地では、水没5地区のうちの一つ、林地区で

住民の方から聞き取りを行いました。

その方は「早期完成を望む」と話す一方で、

50年以上にわたって翻弄されてきた、複雑な思いを率直に

語ってくださいました。ありがとうございました。

反対闘争で盛り上がっていた1970年代は別として

反対の旗印を明確にしている私たちとひざをつきあわせて

話をしてくれるというのは、画期的なことだと思います。

地元が変化してきている証ではないでしょうか。

午後は、国交省の担当者から、移転代替地や仮排水溝、

付け替え国・県道、鉄道の工事現場などで説明を受けました。

山肌を切り崩し、吾妻渓谷を水没させ、自然が次々と

壊れていく…。まさに税金を使った環境破壊です。

国は、2015年までに(2年前に工期を5年延長)完成を

めざしていますが、進捗状況からみてとても思えません。

さらなる延長、そして総事業費の大幅増額なんてことに

なりかねません。

水があまり、洪水の役にもたたず、地すべりの危険すらある

有害なダムにこれほどの税金をつぎこむ必要があるのか、

改めて「無駄なダムはいらない」と確信しました。

ダム建設と切り離して、住民の生活再建を最優先させる

そのための法整備を急ぐ必要性を痛感しました。