むだな公共事業の典型である八ツ場ダム建設予定地を今日、
塩川鉄也衆院議員らと視察しました。
日本共産党の北関東ブロック比例候補、小選挙区候補や
県議、市町村議ら総勢28人の調査団でした。
午前中は、「八ツ場あしたの会」の渡辺事務局長から
現地の様子をくわしく話していただきました。
また予定地では、水没5地区のうちの一つ、林地区で
住民の方から聞き取りを行いました。
その方は「早期完成を望む」と話す一方で、
50年以上にわたって翻弄されてきた、複雑な思いを率直に
語ってくださいました。ありがとうございました。
反対闘争で盛り上がっていた1970年代は別として
反対の旗印を明確にしている私たちとひざをつきあわせて
話をしてくれるというのは、画期的なことだと思います。
地元が変化してきている証ではないでしょうか。
午後は、国交省の担当者から、移転代替地や仮排水溝、
付け替え国・県道、鉄道の工事現場などで説明を受けました。
山肌を切り崩し、吾妻渓谷を水没させ、自然が次々と
壊れていく…。まさに税金を使った環境破壊です。
国は、2015年までに(2年前に工期を5年延長)完成を
めざしていますが、進捗状況からみてとても思えません。
さらなる延長、そして総事業費の大幅増額なんてことに
なりかねません。
水があまり、洪水の役にもたたず、地すべりの危険すらある
有害なダムにこれほどの税金をつぎこむ必要があるのか、
改めて「無駄なダムはいらない」と確信しました。
ダム建設と切り離して、住民の生活再建を最優先させる
そのための法整備を急ぐ必要性を痛感しました。