小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

ムクドリが最強

2010年01月12日 15時54分59秒 | 自然観察日記
ムクドリがメインのりんごを二羽でつつき、手前にある別のりんごをヒヨドリがつつき、右の枝に見ているだけのヒヨドリが一羽

 先日ムクドリはあまり頻繁には来ないと書きましたが、その後ひどく頻繁に来るようになりました。りんごをおくとすぐに二羽で来て、両側からついばんで、がつがつ食べます。その速さは、ヒヨドリもかなわない位の食欲です。ムクドリは群れで行動する鳥なので、さらに別の離れた枝に3羽くらい待っているのがいることもあります。これを見ると、確かに畑のギャングと言われるのも当然かもしれません。ヒヨドリもムクドリにはかなわない感じで、先に来ていても、二羽のムクドリに追い払われます。別の枝からピィーピィーと牽制しますが、負け犬の遠吠えといった感じです。それでもヒヨドリがムクドリのすぐそばを甲高い声を張り上げて横切って飛び去る時があって、その時はさすがのムクドリも驚いて、二羽とも一緒に飛んで逃げたりします。
 ヒヨドリの甲高い牽制の声はけっこう一つの武器だと思いました。ヒヨドリは穏やかに鳴く時もあって、そんなときは別の鳥が来たのかと思って出てみると、ヒヨドリが鳴いているのだった事もあり、かわいらしい静かな声でした。メジロの声は小さい体に合わせて音量も小さいですが、キュル、キュルと聞こえるようなかわいい声です。メジロはいつもキョロキョロと周囲を見ていますが、体ごと向きを変えて見るので、遠くからでもシルエットで右や左に向きを変えているからすぐわかります。小さい体を利用して、近くの枝の茂みに隠れたりしていますが、様子を見てすぐに来ます。時には、ムクドリが食べている枝のすぐ下にとまって、首をのばして、下からついばんだりする時もあります。ムクドリも意外にメジロには、あまり牽制はしません。小さいので問題にもしてないのか、或いはメジロの忍者的な動きがうまいのでしょう。

ムクドリの下にメジロが来ている、もっと近づいて下からついばむときもある。

二羽できたムクドリに対抗して、ヒヨドリも二羽で来て一緒にピィーピィーと声を張り上げ威嚇した時には、さすがのムクドリも食べるのをやめて、ヒヨドリの方を見ながら困っているような様子をしていました。それにしても小鳥のえさの取り合いは、見ていると子供の喧嘩程度で、せいぜい威嚇するだけです。ときには結構近い距離で別々に置いた二つのりんごを一緒に食べていたりして、ほほえましく穏やかなものです。草食の鳥だからでしょうか?

ムクドリに対して声を張り上げて牽制する二羽のヒヨドリ

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