Love Story(邦題『ある愛の詩』)の名セリフに、 “Love means never having to say you’re sorry.”があります。
このセリフは、この物語のなかに2回出てきます。
本日のGetUpEnglishでは、この英語表現を考えてみましょう。
Jennyが亡くなったことを、Oliverは父(Barrett)に伝えます。そして二人はこんな会話を交わします。
○Practical Example
Barrett: "Oliver…Why didn’t you tell me? I made a couple of calls and as soon as I found out I jumped right in the car. Oliver, I want to help."
Oliver: "Jenny’s dead."
Barrett: "I’m sorry…"
Oliver(overlaps): "Love…Love means never having to say you’re sorry."
バレット 「どうして言ってくれなかったんだ? 何度か電話して、そして事情がわかったから、すぐに車に飛び乗った。オリバー、おまえを助けたい」
オリバー 「ジェーンは死にました」
バレット 「すまなかった……」
オリバー (上のことばに重ねて)「人を愛せば……人を愛せば……すまないなんて、言わなくていいのです」
この"Love means never having to say you’re sorry."は、大変むずかしい表現ですね。(「恋とは、決して後悔しないことです」という訳が現在は流通しています。)
ここでは、オリバーが父バレットの「すまない」ということばに重ねてこの表現を使っていることから、このように訳してみました。
●Extra Point
そして、この表現は、実はその前に、ジェニーがオリバーに対して言っています。原作から引用します。
◎Extra Exaple
"I forgot my key," Jenny said.
I stood there at the bottom of the steps, afraid to ask how long she had been sitting, knowing only that I had wronged her terribly.
"Jenny, I'm sorry…"
"Stop!" she cut off my apology, then said very quietly, "Love means not ever having to say you're sorry."
「鍵を忘れちゃった」とジェニーは言った。
ぼくは階段の下に立ち尽くしたまま、どのくらいそこに座っていたの、と上にいるジェニーにこわくて声をかけることができなかった。ぼくは彼女にとてもひどいことをしてしまったのだ。
「ジェニー、ごめん……」
「やめて!」とジェニーは謝ろうとするぼくをさえぎって、そして静かに言った。「愛しあっていれば、ごめんなんて言わなくていいのよ」
やっぱりむずかしいですね。そしてここでは、"Love means not ever having to say you're sorry."と言っていることにもご注意ください。
Love Storyは、まさに今から40年前の1970年に映画が作られ、そして原作も同時刊行されましたが、この表現に関しては、いまもいろんな解釈があります。
わたしはここでこのように訳してみましたが、みなさんもこの英語表現について、ぜひ深く考えていただきたいと思います。
Love Storyシリーズ、ちょうど1週間つづけてみましたが、いかがでしたでしょうか?
また機会がありましたら、別の映画にある英語表現を何日か連続して取り上げてみたいと思います。
今後ともGetUpEnglishをよろしくお願いします!