ジオベスト

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土系舗装の土量の計算

2021-09-20 01:17:03 | うんちく・小ネタ
土系舗装をすると、土量についての疑問はありませんか?
➀5㎥施工するのだから使用する土も5㎥でいいのではないか?
②現況土を使うのだから、土が不足するはずはないのでは?
実は土の状態というのは以下の図のように3つの状態があります。よって、土量には変化率というのがあります。
・地山というのは自然状態のままの土です。
・ほぐした土量というのは、採取したままの土です。
・締固めた土というのは、転圧した土です。

つまり、さきほどの➀のケースですが、5㎥施工するのだから、土は5㎥でいいのではということも表現の受け取り方によっては間違ってはおりませんが、土の購入や準備は、あくまで「ほぐした土量」になりますので、5㎥だけ購入したのでは締め固めると土が不足します。
この場合の土系舗装に必要なほぐした土量は、例えば1.3(ほぐした土量の変化率)÷0.85(締固めた土量の変化率)×5㎥の計算になりますので、ほぐした土量は、7.647㎥必要ということになります。ほぐした土量が2.647㎥も不足ということになります。
②のケースですが、現況土という自然状態のままの土を5㎥使う場合、0.85(締固めた土量の変化率)÷地山の土量変化率×5㎥=4.25㎥という結果になり、締め固めた土系舗装材が0.75㎥不足するということになります。これらの土には固化材を加えるのでここまで不足することにはなりませんが、土系舗装の土量は、ほぐした土量の余盛り量を間違えると、あとで土がどうして足らないのか悩むことになります。
それでは道路土工の土質別に土量変化率を見てみましょう。

つまり、地山を崩して、ほぐした土にすると、1.2~1.45倍に量(体積)が増え、ほぐした土を運んで土系舗装に利用すると、地山に対して0.85~0.95倍に量(体積)が少なくなるということを知って土の量を準備する必要があるということを示しています。
このほぐした土量の変化率は、ほぐした土量の土質や状態によって差が出るので、正確には試験舗装を行って、変化率を出すしかありません。また、締固め率は、路盤の状態や沈下、不陸などによって変化するので、その点も考慮して、ほぐした土量を決定する必要があります。
■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライのホームページにてお問い合わせください。

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土のリサイクル SDGs

2021-09-16 02:54:30 | うんちく・小ネタ

現地の土や廃棄するしかない土を再利用して土系舗装に利用したいというリサイクル・リユースの考え方が酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」にはあります。
下の写真は廃棄するしかない土をジオベストで固めた舗装です。
本来はフルイにかけて土系舗装用の土として再利用しますが、大きな瓦礫や木切れなどを取り除いただけで、ジオベストと混ぜて舗装しています。
舗装する前に、ジオベストと廃棄する土の配合試験を行い、強度を確認してから実行に移すというのが順番ですが、まずはやってみようということで廃棄する土を固めた試験的な舗装です。
それでも、少し大きめの石ころは、転圧で下の方に沈み、細粒分が表層に集まってきているので、フルイにかけなくても違和感は少ないです。
大雨の影響で大量に流されてきた土を園路舗装に再利用したいということで、実際でご用命をいただき、土系舗装として施工をしたところもあります。

しかし、写真をアップで見ると、木の根っこや枯草が目につきます。
再利用するには、フルイにかけた土を利用する方がいいみたいです。強度が不足する場合は、砂を加えて改良するなど、手を加えれば利用できます。

下の写真も実は水族館のリニューアルのために、土を土系舗装として再利用しているところです。色合いがなんとなく真砂土ではなさそう・・・と見えますね。フルイはかけて利用しています。

ジオベストの固化の仕組みは、酸化マグネシウムの材料が土壌の水分と反応して水酸化マグネシウムとなり、さらに二酸化炭酸を吸収して塩基性炭酸マグネシウムを形成して、土粒子同士の接着をもたらすわけです。
この固化の仕組みは、建設業界で環境に配慮したコンクリートの活用と同様に、ジオベストを使用して、二酸化炭素を強制的に吸収・固定してブロックを製造すると、強固な土のブロックが出来そうな気がします。将来はブロックを造れば造るほどCO2が削減できるわけですから、未来は明るいですね。植物を育てるようにブロックを造るって・・・いかがですか?
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防草テープ工法 netis

2021-09-11 22:46:09 | うんちく・小ネタ
9月に入り、まだ暑いとはいえ、朝晩が涼しくなりました。
道路の維持管理に欠かせない防草テープですが、今年も販売してまいります。
実は、平成17年に、「防草テープ」工法がNETISに登録されました。(登録番号KT-050035)
しかし、netisには掲載期間があり、現在は掲載期間が終了しています。
防草テープとは、下の図のように、舗装と縁石等構造物の隙間に発生する雑草を防ぐテープ状の雑草抑止材です。
歩道部に雑草が生えると、歩行者の通行を妨げることになるので、これまでは抜根・除草で対応されていましたが、維持管理費のコストを縮減しつつ、歩車道を常時良好な状態に維持するために、「防草テープ」工法が開発されたわけです。
これまでの防草対策は、年1回の除草ぐらいしか出来ず、雑草の生長に対応できておりませんでしたが、防草テープによって効率的に防草対策の構築が可能になったわけです。
舗装と縁石、あるいは舗装と他の構造物との間に隙間が出来ます。

そこへ飛来してきた雑草の種子がその隙間に入り込みます。

雨が降ることによって、隙間に雨水が供給され、種子が発芽します。

さらに雨水が供給されることにより、雑草が繁茂します。



接着剤は、テープそのものにも付いておりますが、長期的な耐久性を考慮して、接着剤の販売もしております。テープ1巻に対して 75mm幅テープの場合0.5リットル、150mmテープの場合1リットル使用します。1リットル1,685円(税別)ですが、配送の都合上、販売単位を4リットルとさせていただいております。
●防草テープのお問合せは、下記までお問合せください。
ジオサプライ合同会社
広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419 福岡092-518-3537
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