よく土舗装材の材料指定のところに、同等品という言葉が使われていることがあります。
今日もそのことで疑問を持ってしまいました。同等品という言葉ほど曖昧なものはありませんね。
土舗装は、「土」に、「土と土を接着させる材料」を配合して固めます。
土舗装は、コンクリートやアスファルトのようにカチンカチンに固めるのとは異なり、土と土の間に隙間ができます。つまり雨が降ると、水が浸透するので、泥濘化しない反面、水は大地に吸収されたり、路盤の上を水が流れることになります。
しかし、一方、隙間があるため、固めた土からは、強アルカリの排水や重金属が溶出する心配があります。
セメントは製造過程で、六価クロムが含まれます。また、セメントの特徴として、強アルカリの状態で固まります。強アルカリなので、中和剤を加えると固まらなくなることは、よく知られています。
よって、セメント系固化材を使用する時は、要注意です。
しかし、ジオベストの場合は、原料が酸化マグネシウムなので、六価クロムなどの重金属類を溶出しません。また、水質汚濁防止でいう水素イオン濃度が基準値内なので、生き物などの生態系に影響を与えることが全くありません。
ジオベストと同等の土舗装材と書かれている場合、土を固められる材料ということだけでなく、環境面に十分な配慮がされているということが重要なポイントなのです。
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