よくジオベストの透水係数はいくらですか?という問い合わせがあります。
土系舗装をされる方ならよくご存じですが、施工直後はどんなに固化材の配合率が高くても、瞬く間に水が土系舗装に吸い込まれていきます。しかし、1カ月もすると、固化材の配合率が高いほど透水係数が悪くなります。
初めはあんなに水が浸透してたのに、土系舗装の表面を水が流れるようになった。つまり、施工当初とは大きく変わったと感じるのが1カ月後です。よって、透水係数とは、約1カ月後の数値が正しい数値だと思います。
いつまでも透水係数を高く保ちたい場合、固化材の配合率を下げます。そうすると強度が不十分です。透水係数を高く保ちながら強度を出したいというのは相反するわけですが、透水係数を重視するのなら、ジオベストの配合率は10~12%ぐらいです。透水係数は低くてもいいから硬度指数を高くしたい場合、ジオベストの配合率は15~16%ぐらいです。※配合率とは、ジオベストの重量÷混合土の乾燥重量になります。
何に重きを置くかで配合率が変わってきますので、配合設計の時、よく考えてください。もちろん混合土を何にするかで透水係数は変わってきます。粘性土を使用する場合、透水性は悪いですが、砂質系の真砂土を加えると透水係数はアップします。土質によって透水係数は変わりますので、条件によって高くも低くもできるということになります。
樹木や植物への水の供給を考えたら、透水性のある配合率が望まれますが、一方、気候変動が大きい地域の場合、粘性土を追加混合して強度を出すこともあります。しかし、透水係数は低くなります。
ジオベストには最適含水比というのがあります。同じジオベストの配合率でも水の量によって硬度指数が変化します。当初、水との水和反応で固まるので、加水量は重要です。固化材の配合率が高ければ硬度指数も高くなるのは普通ですが、配合率5%しかなくても加水量が多ければ、配合率が7~8%のものより強度が出ることもあります。
透水率で一番影響が大きいのは、締固めです。重量のある転圧機械で締め固めれば空隙がなくなるので、当然透水係数は低くなります。ほどほどの転圧機械で人力施工すれば空隙はつぶれなくて済むので透水係数は高くなります。土系舗装は透水性舗装ではありますが、施工方法によって透水係数が変わるということになりますので、それぞれの場所ごとに測定する以外正しい数値にはならないように思います。
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