すごい誤解ですね。土舗装もコンクリートも固まるメカニズムは同じ水和反応で、実はコンクリートにも空隙があり、厳密にいうと透水性があります。この空隙に水が浸入するから凍害が起きるわけで、土舗装と同様にコンクリートの凍害もここからきています。
そんなわけで、コンクリートを練る水を増やせば空隙は増え、凍結しやすくなります。ちなみにコンクリートに水を浸み込ませて凍結させると、膨張圧で周囲を破壊します。
同様に、土舗装も同じで、練る水を増やせば空隙は増え、凍結しやすくなります。そんなわけで、ポンプ打ちコンクリートのように大量の水を使う方式は、昔の固練り突き固め方式より空隙が増えるので、凍害にかかりやすく、昔のものより劣化が早くなっています。
コンクリートの凍害も水の供給がなければ進行しないので、防水措置を施すことで、進行を阻止したり、遅延させることが出来ます。
土舗装も水の供給がなければ凍害にかかりませんし、進行もしません。
よって、水の浸入を防ぐことがなにより大切なわけですね。
それから、セメントを固めるのに使用する水は理論的にはセメント5に対して水は1の割合です。しかし、これでは作業しづらいので水を多めにします。セメント5に対して水は約2.5ぐらいか、もう少し多めです。そうすると、いわゆる“ジャブコン”と言われるものになり、空隙が増え強度が落ちるだけでなく、この過剰な水の多くが表面に浮いてきます。そして、この水にはコンクリート中のダクト(レイタンス)が多く含まれ、脆弱性ゆえに、乾くとこの部分が一番最初に凍害にやられてしまいます。
土舗装の場合も同じで、水が多いと同じような現象が起きる場合があります。よって、酸化マグネシウム系土舗装固化材「ジオベスト」の場合も、ミキサー混合する場合は、工事の最初に混合する土の含水比を測定します。そして、適正量以上の水が加わらないようにしています。
土舗装もコンクリートも固さが違うだけでよく似た性質を持っていると理解すれば、対応の仕方が変わってくると思います。

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