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土系舗装の不思議

2020-04-23 05:14:01 | うんちく・小ネタ
土舗装を行い、1ヶ月経過した頃に、固めたはずの土舗装がまだ固まってない・・・表面には、ヘビがうごめいているような跡がある。しかも、施工したはずの土が柔らかで湿っているのに気付いたという経験はありませんか?

原因はいろいろと考えられますが、これは土壌が毛細管現象によって水分上昇が起き、固めたはずの土舗装が固める前の状態に戻っていると考えるのが自然です。
いつまでたっても柔らかいままというのも、まさに毛管現象によって水を吸い上げている状態が続いているからです。これは、シルトやシルト分の多い真砂土などの砂質土に多く見られます。
砂や礫では透水性は大きいが、毛管上昇が小さいため起きません。一方、粘土の場合、透水性が小さいため起こりにくいと言えます。
土舗装にとって、毛管現象は嫌な現象です。
下の図のように、細い管や土の粒子と粒子の間の隙間を水が上昇していく現象のことをいいます。

次に、こういう現象が起きるのは、下層からの水の供給がある。つまり、地下水位が高かったり、水の滞留があると考えられます。
ヘビがうごめいているような跡は、上昇してきた水が土を持ち上げ、表層の中で行き場を失った水が漂っている場所を示しています。
このままにしておくと乾燥と湿潤の繰り返しで亀裂が大きくなり、不具合になりかねません。寒冷地ではこの水が凍結して凍害を引き起こすことがあります。
対策としては、毛管作用を遮断する粗砂層を入れ、水が吸い上げられないようにします。
また、原因の1つに、路盤材に再生クラッシャランを使用したために、路盤の上に水が滞留しやすくなっているということがあります。
よって、出来るだけ透水性のあるクラッシャランを使用するとか、勾配をつけて水の滞留を防ぐことで避けられます。
また、横断勾配によって、排水が可能な状態であれば水溜まりが発生しないので、このようなことは起きません。
家庭で土舗装を行う時、家の入口にコンクリートで固めた駐車スペースを造り、庭からの排水をコンクリートで遮断している光景をよく見かけます。これは、溜まった水が上昇して庭の土舗装の硬化を阻害し、土舗装が柔らかいままという毛管現象を招きますので要注意です。
では、この柔らかいままの土は、新しいものと入れ替えなければならないのかというと、その必要はありません。
ジオベストの土系舗装では、一度使用した舗装材でも、再転圧で固まります。施工後、50日経過したぐらいなら、強度は復元しますから、再転圧してみてください。
下の写真は、現場の固まってない状態の土を持って帰り、トレイに入れて再度締め固め、固まったのを確かめてから水を入れて、水に溶けださないかを確認したところの写真です。
舗装材の品質には問題がありませんでした。

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
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園路の勾配と土系舗装

2020-04-20 23:28:49 | うんちく・小ネタ
公園の園路の勾配は、都市公園の移動等円滑化整備ガイドラインの中に、「高齢者、障害者等(特に高齢者や車いす使用者等)に配慮して可能な限り小さくする必要があるが、地形の状況等により縦断勾配を設ける場合は5%以下とする。ただし、地形の問題等によりすりつけが困難な場合等があるので、高齢者、障害者等の円滑な移動及び利用が確保される場合は、部分的に8%の縦断勾配まで許容する。」と書かれています。
5%の縦断勾配とは、可視化すると、下の図のような坂道になります。

5%の縦断勾配は、結構緩やかなスロープに見えますが、車いすを使用される方、高齢者、障害者、妊産婦、けが人等にとっては、5%の縦断勾配でも身体の負担になります。よって、バリアフリー新法第2条第2号で、5%以下に決められています。
よって、ガイドラインに示されている「縦断勾配を設ける場合は5%以下とする。ただし、地形の問題等によりすりつけが困難な場合等があるので、高齢者、障害者等の円滑な移動及び利用が確保される場合は、部分的に8%の縦断勾配まで」を守る必要があります。

一方、土系舗装にとっての5%の縦断勾配とは、土の流失が起きるほどの傾斜ではありません。急な坂道の事例では、下の写真のように15%程度の勾配でもしっかり締め固めれば強度的に問題がないところもあります。ただし、坂道の区間が短いことという条件つきです。

しかし、土系舗装にとって強度的に一番怖いのは縦断勾配よりも排水や水の流入の有無です。
例えば、下の写真の園路は、5%以上の勾配がありますが、側溝がありません。雨が降れば、右側の斜面から水が流入してきて、園路が水ミチになります。さらに、この道は長い遊歩道なので、雨の日の雨量は勢いがついて大量の流水になり、園路を破壊していきます。
土系舗装の良し悪しは、水のコントロール次第と言われます。水を上手に逃がすことが出来れば快適で良好な園路になります。勾配はガイドラインを守りながら、排水と水に最大の注意を払いましょう。

実は、「8~10%の勾配がある園路ですが、土の流失はありませんか? 」というご質問をいただきました。長い傾斜路の場合は、表面水に勢いがつきますので、途中で踊場を設け、横断排水溝に水を集め、傾斜路の下部へ流れるのを食い止めます。
排水溝は傾斜部に設置すると不具合が起きるので、途中に水平部を設けて、水を側溝に流す工夫が必要です。こうすることで、水の流量や水の勢いを止めることができます。

しかし、最近では、「縦断勾配対応型 坂道横断側溝」や「縦断勾配対応型 坂道用集水枡」が販売されていますから、上記のような踊場を設けなくても縦断勾配の排水ができそうですね。
是非試してください。
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公園の舗装

2020-04-15 02:09:47 | うんちく・小ネタ
公園は、小さな子供から高齢者までのあらゆる層が利用する場所であり、安全で快適に過ごせるところである必要があります。よって、園路の土舗装のように硬さや弾力性といった力学的性能ではなく、柔らかさや水溜まりが出来ないこと、土の表面流失を防ぐことなどが重要視されます。
また、公園は、災害時の避難場所や地域のイベントを行う場所にもなりますので、管理車両がはいってくることを想定しての支持力の確保も必要です。つまり、公園の用途をしっかり把握した上で設計する必要が出てきます。
ただし、一方で土の流失を防ごうとすれば、土が流失しない程度の硬さが必要ですし、勾配があれば同様に土が流されない程度の硬さが必要になってきますので公園だからといって舗装を柔らかくすればいいというものでもありません、
よって、弊社ではジオベストで公園の広場を固める場合、ジオベストの配合率を5%~15%の間で調整しており、公園のジオベスト配合率は〇%でないといけないとは決めつけてはおりません。
お話をお聞きした上で、適切な配合比をお奨めさせていただいております。
そして、土の硬さと同様に重要なのが水の排水です。
ジオベストの土舗装は、透水性舗装です。土の粒子と粒子が結合し、団粒化するわけなので、土舗装には空隙がたくさんあります。この空隙には水と空気が溜まっていて、雨水は、ここを通って、路盤や路床に流れます。この、路盤や路床に透水性がない場合、雨水は路盤や路床に溜まり、逆流して、表面にオーバーフローし、水溜まりになります。よって、このようなことがないように、下地の構成や材料選定は重要です。
では、排水は、下地の構成や材料選定だけでいいのでしょうか。少しの雨であれば透水するので問題ありませんが、多くの雨が降ると、いくら透水性舗装とはいっても、表面を雨水が流れ、土の表土流失も起きます。よって、水溜まりが出来ないように水をコントロールしようと思えば、0.5%以上の表面勾配が必要になりますし、排水溝の設置も必要です。多くの雨が降れば、透水するのは3割で、残り7割は表面排水と言われています。
よって、側溝は透水性側溝に、集水枡があれば、枡の上部に穴を開けて排水しやすくするなどの工夫も必要です。
舗装の良し悪しは、排水によって決まるので、水のコントロールを一番に考えて公園の舗装を行ってください。



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