ジオベスト

環境にやさしい、人にやさしい環境配慮型商品や土系舗装のことが満載。

「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録へ

2021-05-27 02:06:22 | うんちく・小ネタ
長年のユネスコ登録の活動が報われ、北海道、北東北に点在する17の遺跡が世界遺産に登録される見通しになりました。おめでとうございます。
実は酸化マグネシウムを主成分とする固化材「ジオベスト」は、青森県の三内丸山遺跡や小牧野遺跡、秋田県の伊勢堂岱遺跡などでご使用いただいておりますので、私どももうれしい限りです。
これらの遺跡は寒冷地なので、冬は最低気温がマイナス20℃近くになります。よって、保存修理は、現地土に改良を加えたものに、ジオベストの配合比を変えながら、試行錯誤を繰り返し、一軸圧縮強度と硬度貫入試験で確認を行い、適正配合比で施工されております。
下の写真は、2016年頃の伊勢堂岱遺跡の保存修理の時の撮影です。伊勢堂岱遺跡は北秋田市脇神字伊勢堂岱に位置する、縄文時代後期前葉(約4,000年前)の環状列石を主体とする遺跡です。是非、インターネット検索をして、縄文遺跡群のすごさを感じてください。

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライのホームページよりお問い合わせください。
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地下水位と土系舗装

2021-05-17 05:14:22 | うんちく・小ネタ
河川や海のそば、元々の田んぼの下層が粘土質の田んぼだったところに土系舗装をすると、毛管作用で地下に溜まった水を吸い上げて、土系舗装が緩み、固まらないということがあります。
その場合、粗い砂や礫、砂利などの雨水が透水しやすい層を土系舗装の下に設けて、水の毛管作用を遮断するか、地中の水を排水できるように地下水勾配を設けるなどの対策をとる必要があります。
これは地下水位が高いと土系舗装の表層の水が飽和することによって、土系舗装が固まらなくなる現象です。同じ現象で、セメントガラの含まれた再生クラッシャランを路盤材に使用すると、路盤の上に表層から浸透した雨水を滞留させて固まらないという不具合を生じさせることもあるので、透水性のある路盤材を使用することも良好な土系舗装の為には注意が必要です。
地下水位は、雨期になると上昇し、乾燥期になると低くなるので、特に、梅雨の時期に土系舗装をすると、乾燥期を迎えて水位が低下するため土系舗装は時間とともに乾燥し、固まりますが、土系舗装の含水比が増えた状態で固まるので、舗装材の収縮でひび割れが起きる可能性があります。
寒い地方では、冬季、霜柱が立ち、土の凍上現象により地表面が持ち上がるということがあります。水が4℃より低くなると土壌の体積が膨張し始め、氷になるとその体積が109%に膨張しますが、毛管現象によって水を吸い上げることからさらに被害が大きくなることもあります。
このような現象を引き起こすのは、真砂土等の土の粒度構成によるもので、砂や礫や砂利では起きません。粘土も逆に透水性が低いので起きません。
では固まらなかった土系舗装の舗装材について、どういう対処をすればいいかというと、表層の下に粗い砂や礫、砂利を敷いて遮断層を設けて、その上に、再度、固まらなかった舗装材を均一に敷き、再転圧すれば固まります。下の写真のように舗装材を剥がしたままにすると、そのまま固まってしまいますので、早めに再転圧を行い、舗装材の再利用を行ってください。

豊洲新市場における土壌汚染のことを覚えていますか?
つまり、地下水位が高くなると、汚染された水が毛管現象で上昇してくるかもしれないということで、砕石層を設けるとともに、地下水位をコントロールすることで地下水の移動による汚染の拡散・流入を防止するということが行われました。地下水位をコントロールするにはポンプで地下水をくみ上げるといったことが必要ですが、土系舗装においても地下水位のコントロールができれば不具合は起きません。しかし、現実的ではないので、遮断層を設けることで対処します。
前回、土系舗装の排水は「水を集めない、加速させない、分散させる」ことが重要ということを書きましたが、水がないと固めることができませんが、不具合を起こすのも水です。水にはくれぐれも注意して土系舗装を行いましょう。
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