ジオベスト

環境にやさしい、人にやさしい環境配慮型商品や土系舗装のことが満載。

ジオベストは酸化マグネシウム系固化材

2024-09-25 01:04:26 | うんちく・小ネタ

酸化マグネシウム(焼成酸化マグネシウム)を使用した固化材は、建設発生土、泥土の固化及び重金属物質(六価クロム・フッ素・ホウ素・鉛・シアン・砒素等)を含む汚染土壌、複合汚染土壌を弱アルカリ性域で不溶化・固化することが出来る唯一の材料です。

つまり、そのままでは埋め立て処分できない高濃度汚染土壌に対しても酸化マグネシウム系固化材を使用すれば、高い不溶化効果で土壌汚染対策法に即した汚染土壌の処理が可能になる材料というわけです。

例えば、土壌基環境基準の概ね30倍を超える高濃度汚染土壌の砒素の第二溶出量値0.3mg/Lを酸化マグネシウム固化材によって、不溶化後は土壌環境基準0.01mg/L以下にすることで不溶化埋め戻しを可能にしています。

しかし、弊社では、この酸化マグネシウム系固化材を土舗装材、防草材用の「ジオベスト」として販売しており、不溶化材としての販売はしておりません。ジオベストは、弱アルカリ性の固化材であり、人体・植物・昆虫等への負担がない地球環境にやさしい土舗装用の固化材です。さまざまな地球環境問題をクリアできている点から、国連が定めた持続可能な開発のための国際目標であるSDGs に合致しています。

また、ジオベスト土系舗装は、透水性・保水性があるため、舗装表面温度がアスファルト舗装に比べ、約8℃下がりヒートアイランド対策としても有効です。夏場の熱中症対策としてもいいですね。

ジオベストは土舗装材、防草材用の固化材としてだけではなく、世界遺産小笠原諸島では自然再生事業として消失した土壌の復元や回復する材料としても使われています。生物多様性というと、動植物のみに目が行きがちですが、生物多様性の土台である土壌の復元こそが、そこに生きる生物の復元につながっています。

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライのホームページよりお問い合わせください。 

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土系舗装は透水性舗装です。

2024-09-12 01:24:40 | うんちく・小ネタ

「土系舗装は、土と固化材を混ぜて舗装材として使用して舗装するだけなので簡単でしょ?」                                                           って、多くの人に言われます。確かにその通りです。

舗装の中でも一番簡単な舗装というのが土系舗装のイメージだと思います。

そして、その中心になるのが固化材であり、土の粒子と粒子をくっつけて固定化し舗装に仕上げる役割を担っています。つまり、舗装前の元の土は自由に形を変えることができるのに対して、土系舗装という舗装になると、土は自由に形を変えることができません。しかし、固定化した土系舗装には空隙があり、水や空気は自由に空隙を動けるわけで、その水や空気が熱や寒さ、圧力といったもので影響を受けて空隙を移動し、膨らんだり萎んだりして体積を変えてしまうと固定化されたはずの土系舗装の耐久性に影響を与えてしまいます。

よって、土系舗装は影響を最小化するために透水性舗装という分類になります。

透水性舗装とは、雨水を地中に透水させることを目的とした舗装です。                                                                                路床や路盤に透水性があれば、水勾配はどうだとか、排水はどうするかなんて関係ありません。冒頭の「土系舗装は、土と固化材を混ぜて舗装材として使用して舗装するだけなので簡単しょ?」という解釈でいいわけです。                                                                                                           下の写真のような場合、「路盤は透水性があるだろうか?」「水勾配がとってないように見えるが?」といった心配は必要ないわけです。

下の写真のように「側溝の縁に邪魔されて側溝に水が流れないのでは?」といった心配も関係ないです。

雨水が地中に浸透すれば土舗装の不具合は起きません。                                                                                    よって、土系舗装を計画する時、路盤材は何にするか、フィルター層として砂を入れた方が透水性が高まるのではといった雨水が地中に浸透させる工夫さえあれば、不具合は起きないということになります。

浸透した水が側溝に水が流れないという心配もありません。

しかし、地中に雨水が浸透しない場合、土系舗装を計画する時、水勾配や排水計画が必要になります。                                                           つまり、土系舗装は、景観性や歩きやすさだけでなく、透水性舗装ならではの検討が必要ということになります。                                                                土系舗装を計画されている場合、事前調査が必要ですので、お気軽にご相談ください。

■ジオベストのお問い合わせは、
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防草テープの適用箇所

2024-09-08 18:17:41 | うんちく・小ネタ

防草テープは、舗装と縁石等構造物の隙間に発生する雑草を防ぐテープ状の雑草防止材です。歩道や中央分離帯の防草箇所としては、以下の場所が考えられるが、防草テープの適用箇所は、以下の通りです。目地部の雑草は、種子の入り込む隙間が原因です。これを防ぐことにより、長期的に雑草の繁茂を阻止します。

  1 歩道の舗装部で、歩車道境界ブロックの継目平面部分の防草

  2 中央分離帯のコンクリート等で覆われた平面部分および打継目部の防草

  3 植栽桝外縁部の防草

★防草テープの使用を避けたい場所

  1 車道側縁石との継目部分

  車道側は水・砂塵などが溜まり易く、また清掃車のブラシがあたる所は、剥れやす

     いといえます。

  2 フラット、セミフラットタイプの歩道部、L 字型の施工となる所

  水などが溜まり易く、土砂が堆積しやすいところ。

  3 車両の出入がある所

     テープ圧着部のねじれ、引裂け、剥れが起きやすい所。

  4 接着部が平面でなく、L字型の施工となる所

  施工不可能ではありませんが、仕上がりが悪くなることがあります。L字型の施工の

     場合は、プライマーを塗ったあと、75mm幅を真ん中で折り曲げながら貼り付けます。

  5 接着部に大きな隙間(1cm以上)や段差(0.5cm以上)がある所。

  (ただし、隙間埋め、すり付けなどを施せば可能となります。)

  6 接着部表面の劣化が著しく、盛り上がっている所や、凹凸が激しく破壊されている所

  7 接着部が常に濡れている所

■防草テープのお問い合わせ・見積もり依頼は、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
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もしくはジオサプライのホームページよりメールにてお問い合わせください。

 

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14年経過の土系舗装と土系舗装の不具合

2024-06-15 01:51:01 | うんちく・小ネタ

下の写真はインバウンドで賑わう広島の代表的な観光地の土系舗装です。                                                                  ちょうど施工から14年が経過しましたが、現在も良好な状態で維持されています。                                                                                舗装材料は、酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」のプレミックス商品「ジオミックス」です。                                                                   実は、この場所では、いろんな種類の土系舗装材が使用されており、それぞれの施工事例や施工経過を見ることができます。それらの全部が全部良好な状態で維持されているわけではなく、ひび割れや剥がれ、凹凸などの損傷が起きているところもあります。                                                                        今回は、その原因を探ってみたいと思います。

ジオミックスを使用した土系舗装が長期的に良好な状態で維持できているということは、舗装の材料が違うからでしょうか? 酸化マグネシウム系固化材ジオベストを使用しているからでしょうか?                                                 実は、土系舗装は透水性舗装なので、土系舗装の特性を理解して施工されているかどうかが長期的に良好な状態を保つポイントになります。                                           土系舗装の舗装構造は、表層があり、その下に路床がある場合と、路盤を間に挟む場合があります。支持力を高めようとすると路盤を入れますが、どちらも透水性舗装なので、地中まで水が浸透する構造です。透水性が悪いと、砂などでフィルター層を設けて透水性を高めることもあります。つまり、土系舗装にとって重要なのは、舗装材料の違いもありますが、下地の透水性と排水が最も重要なキーポイントになるからです。大抵の不具合の原因は、排水不良でひび割れや剥がれ、凸凹などの損傷が起きていますが、排水対策がしっかりされている土系舗装には不具合は起きません。上の写真はその見本といってもいいと思います。                                                                                           アスファルト舗装やコンクリート舗装に慣れていると、同じ舗装だからと思いがちですが、土系舗装は透水性舗装なので、雨水が浸透するという大きな違いがあります。

・水勾配は表層ではなく、路盤がある場合、路盤の勾配になります。表層をいくらきれいに仕上げても、路盤が平坦でなく水勾配がとられてなかったら、浸透した水が排水できず路盤の上に溜まり不具合になることがあります。

・つまり土系舗装の下地に凸凹があったり、水溜まりができるような窪みがあると、いくら土系舗装材の材料が良くても、透水した水が排水されないので、表層の剥がれや吸水膨張して破損するということが起きる可能性があるということです。

・土系舗装は、土の粒子同士がくっつけられて固定されている(接着されているようなもの)ので、その空隙に水が溜まると、凍結などで逃げ場を失った水が膨張破壊を起こすということも予想されます。

では、下のイメージ写真を見ていただけますか?このような場所に土系舗装を施す場合、どのような対策が必要だと思いますか?

  • この土系舗装は右側が傾斜地になっています。雨が降ると、大量の水が法面を下ってくるので、土系舗装に水が溜まります。土系舗装の厚みは薄いので、路盤の上に水が溜まってしまうことになります。
  • そして、手前側が低い場合、まず奥側から手前に向けて水ミチができ、水の勢いで土系舗装の剥がれや破損が起きる可能性があります。
  • 左側は雨で保水した芝生です。そこから雨水が流れ込むと、特に硬化する途中の場合、土系舗装は乾燥する暇がないので、いつまでも固まらない状態が続きます。                  
  • やがて晴れが続くと、乾燥収縮してひび割れが起きる可能性が出てきます。

こういった場所でも景観対策のために土系舗装をしたいという要望があった場合、どのような対策をとればいいかというのが次の写真になります。

  1. 法面からの流れ込む雨水対策としては、土系舗装には側溝が必要です。多分、アスファルト舗装やコンクリート舗装の場合、当然のこととして側溝が造られます。土系舗装にも側溝は重要です。法面からの排水は土系舗装に流れ込ませない対策が必要になります。景観対策として側溝が無理なら素掘り側溝でも構いません。
  2. 土系舗装は、1.5~2.0%の水勾配(横断勾配)で水溜まりができないようにします。つまり、表層の勾配ではなく、路盤がある場合、路盤の水勾配です。特に再生路盤の場合、透水しにくいので水勾配での排水は必須です。しかし、表層の下地が透水性のある地層であれば、水は浸透してくれるので問題にはなりません。法面からの水の流入対策は必要ですが。
  3. 芝生に降る雨の向きですが、土系舗装側に流れるのを止めるには、芝生より土系舗装の遊歩道側を高くして、水は土系舗装とは反対方向に流れるようにしましょう。遊歩道が高い位置にあれば水は流れ込むことはありません。さらに遊歩道に水が流れ込まないように芝生と土系舗装の間に見切り材を入れるのがベストな対策になります。芝生と遊歩道の間に皿型側溝を入れて水が遊歩道に流れ込まないようにするのもOKです。

事例を上げて説明させてもらいましたが、土系舗装を良好ないい状態で維持するには最初の設計段階で排水対策を検討しておくことが必要だと思います。

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養生シートの重要性

2024-06-06 02:39:42 | うんちく・小ネタ

土系舗装で使われる養生シートとは、ブルーシートやビニールシートです。                                                            冬季施工時に寒さ対策として必要な養生マットとは別の対策としてお考えください。

土系舗装に含まれる水、もしくは散水した水が直接日光を受けて短時間で蒸発してしまうことで正常な硬化が出来なくなるドライアウトを防ぐことが養生シート設置の一般的な目的です。      つまり、硬化段階で乾燥させないためです。ジオベストの場合、水に反応して酸化マグネシウムが水酸化マグネシウムに変わる時間が必要なためです。

しかし、それだけではありません。これからの季節は、雨が最も多くなる梅雨が待ち構えています。施工直後の降雨は、硬化しようとしている土系舗装の表面を荒らしてしまいます。          雨で土系舗装の表面が傷つくのを避ける対策になるのが養生シートになります。そして、固化材や土の細粒分が流されて、表面に粒径の大きい粒だけが残ることがあります。土系舗装の荒れ方が土に近い表情を見せるので、その方がいいと言われる方もおられますが、固化材の流失がもったいないし、舗装材の流失で水ミチを造ることもありますので、しっかり固めてから養生シートを取り除き、開放されることをお奨めします。

よって、施工当日はもちろん、2~3日のうちに雨が降りそうな場合、必ず養生シートで覆いましょう。

ジオベストの土系舗装は、しっかり転圧すればすぐにでも歩けますし、締固めが十分であれば施工の翌日にマラソン大会をしても舗装は傷つきませんが、これは硬化しているわけではなく、締め固めていることで、硬化しているように見えるだけです。ジオベスト土系舗装の強度が出るには、本来60日ぐらいかかりますので、養生期間が長ければ長いほど、しっかり固まった舗装になります。硬化の途中で雨が降ると、水分が抜けるまで時間がかかり、しばらく固まりません。乾燥してはじめて舗装が硬化します。硬化途中の雨は大敵なので、梅雨の時期は天候に注意が必要です。よって、シート養生は3日程度としていますが、梅雨期は可能であればできるだけ長く養生時間を持つことがいい仕上がりになります。

ジオベスト土系舗装は、土に固化材を混ぜ、加水して混合するか、転圧後に散水するかのいずれかですが、適正含水比は10~12%です。一番強度が出る水分量です。つまり、施工後雨に降られて含水比が多くなると強度は低下します。このことも養生シートが必要という理由の1つです。

土系舗装は、アスファルト舗装やコンクリート舗装のように路面排水ではなく透水性舗装なので、雨水が地中まで浸透する舗装です。よって、舗装の中では一番気を遣わなくてはならず、土系舗装は舗装の中で一番難しい舗装だと思います。しかし、土系舗装の特徴さえ理解しておけば、メンテナンスもアスファルト舗装やコンクリート舗装より簡単です。

土系舗装の養生についても、なぜ養生シートが必要かということを理解さえすれば、自然と土系舗装には養生シートが欠かせないということがご理解いただけると思います。

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