ジオベスト

環境にやさしい、人にやさしい環境配慮型商品や土系舗装のことが満載。

ジオベスト 真砂土舗装

2023-04-23 02:56:11 | うんちく・小ネタ

真砂土舗装とは、自然土の真砂土に土を固める結合材としての固化材を混合して舗装する土系舗装のことをいいます。

真砂土舗装には、さまざまな固化材が使用されています。つまり、セメント系、石灰系、マグネシウム系、樹脂系などの種類があります。それぞれには特性があり、環境などの施工条件に合わせた材料を使用して施工します。

しかし、施工直後はどの固化材を使っても仕上がり具合はほとんど変わりません。
差が出るのは数年先です。
下の写真は固化材にセメントや石灰を使用せず、酸化マグネシウムを主成分としているジオベストの真砂土舗装の施工後1年半の状態です。
写真の園路の両側には縁石ブロックや境界エッジなどの排水を阻害する構造物がないので、降雨があってもすぐに乾く良好な環境にあります。
ジオベスト土系舗装の仕組みは、まず主成分の酸化マグネシウムが水に反応し、その後、空気中の二酸化炭素に反応して固まります。水と二酸化炭素に触れることを繰り返して固くなっていきますので、固化しやすい条件を整えることが良好な舗装につながるわけです。
つまり、縁石ブロックや境界エッジがダメというわけではなく、水を閉じ込めないように、排水のための水抜き穴が設けられておれば縁石ブロック等で囲まれていても問題はありません。

横から見ると、下の写真のように、園路は両側の敷地よりやや高くなっており、園路への水の流入はありませんが、園路が法面に接していたり、芝生に接していて園路の方が低い位置にあると、水が流入して不具合が起きる可能性が出てきます。
低いと雨の滞留でいつまでたっても空気にふれないので硬化しなかったり、寒い時期に滞留した水が土系舗装の空隙に浸入し、凍結して破壊されるということが起きる可能性があります。よって、周囲より少し高くして園路への水の浸入を防いでください。

実は、この場所では路盤材として再生クラッシャランが使用されていますが、水を逃がすことができるので再生クラッシャランでも問題はありません。ただし、道幅が広くなり滞留する恐れがあるのであれば、クラッシャランを必ずご使用ください。
真砂土は毛管現象で水を吸い上げやすい土です。路盤上に水が溜まれば吸い上げて、表層に滲みが出るということも起きますので路盤材の選定には注意が必要です。
また、縦勾配が長い場合は、真砂土舗装をしたところが水ミチになり、舗装が流されることがありますので、片勾配や横断勾配で水を逃がす工夫も必要になります。

ジオベストを使用した真砂土舗装の特長は、収縮膨張によるクラックを避けるための目地を入れる必要がありません。よって、目地の隙間から雑草が生えてくることはありませんので、大きなメリットだと思います。
また、セメントを使用してないので環境への負荷が少なく、地球環境にやさしい固化材です。
下の写真はジオベストを使用した真砂土舗装の近景です。
固まれば降雨があっても流れることはありません。

ちなみのこの場所の舗装構成は下の図のようになります。


■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライのホームページよりお問い合わせください。

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17年経過したジオベスト土系舗装

2023-04-21 23:37:09 | うんちく・小ネタ

ホームページでも紹介しておりますが、下の写真は、セメントを使わない酸化マグネシウムが主成分の「ジオべスト」を使用した土系舗装の17年後の姿です。

17年経過すると、端部や舗装の継ぎ目から雑草が伸びてきます。
実は、施工時に高さを揃えるために、下の写真のように、木枠を設置して順番に施工を行ったために、その継ぎ目から雑草が生えてきたわけです。※2006年3月に撮影
ジオベストの土系舗装は、目地を入れる必要がないので、目地の隙間から雑草は生えませんが、継ぎ目からは雑草が生えてくる可能性があるということになります。対策としては、木枠を取り除き、前に施工したところとの継ぎ目をよく混ぜ均すことで解決できます。しかし、ここの敷地の周囲は駐車場であり、鉄塔がある場所は低いので、水溜まりや雑草が生えてくる可能性が大きくなります。よって、暗渠排水などの対策を考えないといけなくなりますが、ここは管理車両が入るわけでもないので路盤もないため、直接路床に水が浸透するので、排水不良にはならないのです。一時的に水溜まりができても、すぐに消えていきます。しかし、土系舗装は透水性舗装なので、排水対策を考えて計画をしないと、不具合になる可能性がありますので、注意しましょう。

コンクリートの脚部周りも振動などで隙間が開き、そこから雑草が生えてくることもあります。

下の写真のようにコンクリートの脚部周りは、雑草抑止のための補強材は散布しているのですが・・・。※硬化の途中での散布は硬化への影響が出ますので、施工10日後の散布がベストです。

実は、施工後、6年10か月頃から雑草がちらほらと散見されるようになりました。
経年劣化で排水が機能してない場所では水溜まりも見えます。

そして、下の写真がジオベスト土舗装後の10年目の写真です。

そして、冒頭の写真と同じ17年経過後の写真になります。

土という材料を使用しているにもかかわらず土に見えない土系舗装もありますが、ジオベストの土系舗装は土らしい風合いが残る舗装になっていました。
収縮膨張することが少ないので、クラックやヒビ割れはありません。
土系舗装は、どこでも同じ経過をたどるということはありません。環境条件によって変わってきますので、現地調査をした上で施工計画を立てましょう
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ジオベスト土系舗装の寿命

2023-04-20 02:52:34 | うんちく・小ネタ

土系舗装の特徴として、施工場所の環境条件・・・例えば、積雪寒冷地域、冬季の最低温度が低い場所で凍結融解の影響を受ける地域、雨水の浸食を受けやすい勾配のある坂道、地下水位が高い場所、法面などから水の流入がある場所などでは寿命が短いといえます。
これは透水性舗装の宿命であり、表層の空隙に水が浸入することで水の凍結などの不具合を起こすことが原因です。
また、施工場所の構造・・・例えば、施工場所の排水が悪く、水溜まりが懸念されるところでは、いつまでたっても土系舗装が湿っていて硬化しません。よく敷地の下方に駐車場を設置するために、コンクリートで固めておられているところの上側を土系舗装で固めたいと言われることがありますが、コンクリートで排水を遮られている場所は不具合が起きやすく排水性の改善をした後に土系舗装の施工をされることをお奨めします。
構造的なことで言えば、路盤材を使用する場合、水が浸透しにくくなるので、水の排水をコントロール出来ているかどうかでも寿命が変わります。また、一番多く使用する真砂土は、毛管現象で表層の下に滞留した水を吸い上げるので、土系舗装の下地も重要です。
よって、土系舗装は事前調査が大切で、長期の耐久性を考慮した設計が必要になります。
また、土系舗装は、アスファルトやコンクリート舗装のようにカチカチに固めるのではないので、空隙に水が浸入することで環境への負荷が大きくなります。固化材の選定にあたっては、環境への配慮がされているかどうかも大切です。
ジオベストの土系舗装は、セメントを使わず酸化マグネシウムを主成分としているので環境への負荷が少なく、目地を入れないので継ぎ目から雑草やクラックが発生することがありません。
今回の事例は、2008年3月に施工した場所の紹介になります。施工後、15年が経過しました。15年前のこの場所は下の写真のように、雑草で覆われていました。

施工後の写真です。

下の写真は施工後、5年10か月が経過した写真になります。

そして、次が施工後、11年経過した写真です。

最後の写真は2023年4月に撮影したものになります。目地を入れてないので継ぎ目がないことや、酸化マグネシウムを固化材に使用していることが、長期耐久性を維持できている要因です。

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