酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」で土舗装をした場合、ほとんどひび割れを見ることはありませんが、施工の厚みが薄かったり、含水比が多いとひび割れが発生します。
これはコンクリートの場合と同じで、含水比が高くなると、収縮でひび割れが起きやすくなるからです。これを抑えるために、コンクリートの場合、水・セメント比を45%以下、50%以下にすることがあります。水・セメント比を低くすると強度が高くなり、高強度になります。
つまりセメント比が100%のコンクリートと50%のコンクリートの場合、 50%のコンクリートの方が強度が高く品質の良いコンクリートになるように、ジオベストで固める土舗装も同じで、含水比が低いほど強度が高くなります。
ジオベストは、水和反応で固化しますから、コンクリート同様に必ず加水しないと固まりません。しかし、多すぎると強度が弱くなり、ひび割れの原因になります。
よって、施工する際は、混ぜる真砂土等の土の含水比を測ってから適正な加水をすることが重要です。
酸化マグネシウム系固化材「ジオベスト」で固めた土舗装には、例外を除いて目地を入れません。目地を入れなくてもひび割れが起きないからです。
もしも写真のようなひび割れが起きた場合、まず含水比を疑ってください。
強度とひび割れは半比例・・・コンクリートで使われる言葉ですが、土舗装にもいえることだと考えて施工をお願いします。
コンクリート同様に、ひび割れの原因は含水比だけでなく、混合不良やさまざまな環境要因で起きることがありますので、十分な注意をしましょう。なお、ジオミックスについても同じことがいえますので、ご注意ください。
■ジオベストに関してのお問い合わせは
ジオサプライ合同会社
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