「土系舗装は、土と固化材を混ぜて舗装材として使用して舗装するだけなので簡単でしょ?」 って、多くの人に言われます。確かにその通りです。
舗装の中でも一番簡単な舗装というのが土系舗装のイメージだと思います。
そして、その中心になるのが固化材であり、土の粒子と粒子をくっつけて固定化し舗装に仕上げる役割を担っています。つまり、舗装前の元の土は自由に形を変えることができるのに対して、土系舗装という舗装になると、土は自由に形を変えることができません。しかし、固定化した土系舗装には空隙があり、水や空気は自由に空隙を動けるわけで、その水や空気が熱や寒さ、圧力といったもので影響を受けて空隙を移動し、膨らんだり萎んだりして体積を変えてしまうと固定化されたはずの土系舗装の耐久性に影響を与えてしまいます。
よって、土系舗装は影響を最小化するために透水性舗装という分類になります。
透水性舗装とは、雨水を地中に透水させることを目的とした舗装です。 路床や路盤に透水性があれば、水勾配はどうだとか、排水はどうするかなんて関係ありません。冒頭の「土系舗装は、土と固化材を混ぜて舗装材として使用して舗装するだけなので簡単しょ?」という解釈でいいわけです。 下の写真のような場合、「路盤は透水性があるだろうか?」「水勾配がとってないように見えるが?」といった心配は必要ないわけです。
下の写真のように「側溝の縁に邪魔されて側溝に水が流れないのでは?」といった心配も関係ないです。
雨水が地中に浸透すれば土舗装の不具合は起きません。 よって、土系舗装を計画する時、路盤材は何にするか、フィルター層として砂を入れた方が透水性が高まるのではといった雨水が地中に浸透させる工夫さえあれば、不具合は起きないということになります。
浸透した水が側溝に水が流れないという心配もありません。
しかし、地中に雨水が浸透しない場合、土系舗装を計画する時、水勾配や排水計画が必要になります。 つまり、土系舗装は、景観性や歩きやすさだけでなく、透水性舗装ならではの検討が必要ということになります。 土系舗装を計画されている場合、事前調査が必要ですので、お気軽にご相談ください。
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