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ジオベスト

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土系舗装のドライアウト

2025-05-08 23:10:37 | うんちく・小ネタ

ドライアウトとは、セメントの水和反応が水分不足で硬化不良になった時の現象としてよく使われる言葉です。

一方、ジオベストの土系舗装にもドライアウトがあります。

ジオベストも水和反応で硬化するので、水がないと固まらず、水分不足で硬化不良になるからです。つまり、ジオベストの主成分である酸化マグネシウムが水と反応して水酸化マグネシウムになり、この水酸化マグネシウムが空気中の二酸化炭素と反応して塩基性炭酸マグネシウムになることで、土粒子の接着をもたらすからです。                                                       さらにジオベスト土系舗装の場合は、土中の鉱物と反応して硬化が促進される仕組みです。

よって、日差しが強い時、気温が高い時、強風で乾燥しやすい時は、水の蒸発で土系舗装が水分不足になり、硬化不良になる恐れがあります。ジオベスト土系舗装の補修の際にも、舗装の厚みが薄いと、下地の土系舗装に水分が吸収されてしまい修復用の舗装材の水分不足で固まらないことがあります。その場合は、事前に下地にたっぷり水を吸わせておいてから補修することをお勧めします。

ドライアウトを防ぐためには、水分の蒸発を防ぐ為に転圧後、養生シートを一定期間覆って工事後も乾燥させないようにする必要があります。養生シートを取り外した後も土系舗装の水和反応は継続しますので、水分不足になるような場合、こまめに散水をしてください。散水は一回で水が浮くぐらい大量に撒くと固化材が流れるので、時間を置いて何回かに分けて散水をするように心がけてください。

一方、ドライアウトになった土系舗装の舗装材は廃棄する必要はありません。崩して散水、転圧すれば再使用できます。地下水位が高かったり水が抜けない状態で固まらなかった場合、排水対策をすれば舗装材が空気(二酸化炭素)に触れることができるので、再転圧で硬化します。こちらの場合も舗装材は再使用できます。

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。

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河川堤防の土系舗装と構造

2025-05-04 00:43:48 | うんちく・小ネタ

ジオベスト舗装は降水が土系舗装に浸透する透水性舗装です。                                                               つまり、浸透した雨水は路盤の勾配が低い方に流れます。下の写真で説明させていただきますと、左側の植栽のある法面側に1.5~2.0%の水勾配をつけます。これを右側の河川側に水勾配を設けるとコンクリートの境界ブロックで浸透した水が堰き止められてしまいます。そのことから、浸透した雨水が溜まってしまうわけです。                                          アスファルト舗装やコンクリート舗装でも排水勾配は必要ですが、横断勾配の向きはどちらでも構いません。舗装の中央を高くして両勾配でもいいわけですが、下の写真の土系舗装は左側への片勾配しか水を排水できません。                                                                                  もちろん、地中に排水パイプを埋めて浸透した水を左側の植栽のある法面側に流すようにすれば水勾配は河川側を低くしても構いません。しかし、排水パイプを埋めるのは面倒です。

一方、河川堤防のように下地をしっかり固める必要がない土系舗装の場合、透水する路盤材、フィルター層があれば、あまり勾配に注意する必要はありません。特に、道幅が狭い園路であれば、雨水は地中に浸透するので水勾配は考える必要ありません。

しかし、道幅が広いと水勾配をとった方が水溜まりができないので、上記の構造図のように排水を検討いただく方が水のコントロールができます。

特に、梅雨期など大量の雨が降ったら地中に浸透した水は飽和状態になります。早く排水するためには、上記のような考え方をする必要があります。

土系舗装は透水性舗装だということを認識した上で土系舗装の構造設計をしていただければ不具合は起きません。

土系舗装は透水性舗装なので、アスファルト舗装やコンクリート舗装以上に構造設計が重要なのは、アスファルト舗装やコンクリート舗装ほど強度が出ない歩行者向けの舗装だからです。

土系舗装は、水がないと固めることが出来ませんが、水が悪さをして不具合になる可能性があるので、設計前にご相談をしていただくようお願いします。

 

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ジオベストは酸化マグネシウム系固化材

2024-09-25 01:04:26 | うんちく・小ネタ

酸化マグネシウム(焼成酸化マグネシウム)を使用した固化材は、建設発生土、泥土の固化及び重金属物質(六価クロム・フッ素・ホウ素・鉛・シアン・砒素等)を含む汚染土壌、複合汚染土壌を弱アルカリ性域で不溶化・固化することが出来る唯一の材料です。

つまり、そのままでは埋め立て処分できない高濃度汚染土壌に対しても酸化マグネシウム系固化材を使用すれば、高い不溶化効果で土壌汚染対策法に即した汚染土壌の処理が可能になる材料というわけです。

例えば、土壌基環境基準の概ね30倍を超える高濃度汚染土壌の砒素の第二溶出量値0.3mg/Lを酸化マグネシウム固化材によって、不溶化後は土壌環境基準0.01mg/L以下にすることで不溶化埋め戻しを可能にしています。

しかし、弊社では、この酸化マグネシウム系固化材を土舗装材、防草材用の「ジオベスト」として販売しており、不溶化材としての販売はしておりません。ジオベストは、弱アルカリ性の固化材であり、人体・植物・昆虫等への負担がない地球環境にやさしい土舗装用の固化材です。さまざまな地球環境問題をクリアできている点から、国連が定めた持続可能な開発のための国際目標であるSDGs に合致しています。

また、ジオベスト土系舗装は、透水性・保水性があるため、舗装表面温度がアスファルト舗装に比べ、約8℃下がりヒートアイランド対策としても有効です。夏場の熱中症対策としてもいいですね。

ジオベストは土舗装材、防草材用の固化材としてだけではなく、世界遺産小笠原諸島では自然再生事業として消失した土壌の復元や回復する材料としても使われています。生物多様性というと、動植物のみに目が行きがちですが、生物多様性の土台である土壌の復元こそが、そこに生きる生物の復元につながっています。

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。
もしくはジオサプライのホームページよりお問い合わせください。 

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土系舗装は透水性舗装です。

2024-09-12 01:24:40 | うんちく・小ネタ

「土系舗装は、土と固化材を混ぜて舗装材として使用して舗装するだけなので簡単でしょ?」                                                           って、多くの人に言われます。確かにその通りです。

舗装の中でも一番簡単な舗装というのが土系舗装のイメージだと思います。

そして、その中心になるのが固化材であり、土の粒子と粒子をくっつけて固定化し舗装に仕上げる役割を担っています。つまり、舗装前の元の土は自由に形を変えることができるのに対して、土系舗装という舗装になると、土は自由に形を変えることができません。しかし、固定化した土系舗装には空隙があり、水や空気は自由に空隙を動けるわけで、その水や空気が熱や寒さ、圧力といったもので影響を受けて空隙を移動し、膨らんだり萎んだりして体積を変えてしまうと固定化されたはずの土系舗装の耐久性に影響を与えてしまいます。

よって、土系舗装は影響を最小化するために透水性舗装という分類になります。

透水性舗装とは、雨水を地中に透水させることを目的とした舗装です。                                                                                路床や路盤に透水性があれば、水勾配はどうだとか、排水はどうするかなんて関係ありません。冒頭の「土系舗装は、土と固化材を混ぜて舗装材として使用して舗装するだけなので簡単しょ?」という解釈でいいわけです。                                                                                                           下の写真のような場合、「路盤は透水性があるだろうか?」「水勾配がとってないように見えるが?」といった心配は必要ないわけです。

下の写真のように「側溝の縁に邪魔されて側溝に水が流れないのでは?」といった心配も関係ないです。

雨水が地中に浸透すれば土舗装の不具合は起きません。                                                                                    よって、土系舗装を計画する時、路盤材は何にするか、フィルター層として砂を入れた方が透水性が高まるのではといった雨水が地中に浸透させる工夫さえあれば、不具合は起きないということになります。

浸透した水が側溝に水が流れないという心配もありません。

しかし、地中に雨水が浸透しない場合、土系舗装を計画する時、水勾配や排水計画が必要になります。                                                           つまり、土系舗装は、景観性や歩きやすさだけでなく、透水性舗装ならではの検討が必要ということになります。                                                                土系舗装を計画されている場合、事前調査が必要ですので、お気軽にご相談ください。

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防草テープの適用箇所

2024-09-08 18:17:41 | うんちく・小ネタ

防草テープは、舗装と縁石等構造物の隙間に発生する雑草を防ぐテープ状の雑草防止材です。歩道や中央分離帯の防草箇所としては、以下の場所が考えられるが、防草テープの適用箇所は、以下の通りです。目地部の雑草は、種子の入り込む隙間が原因です。これを防ぐことにより、長期的に雑草の繁茂を阻止します。

  1 歩道の舗装部で、歩車道境界ブロックの継目平面部分の防草

  2 中央分離帯のコンクリート等で覆われた平面部分および打継目部の防草

  3 植栽桝外縁部の防草

★防草テープの使用を避けたい場所

  1 車道側縁石との継目部分

  車道側は水・砂塵などが溜まり易く、また清掃車のブラシがあたる所は、剥れやす

     いといえます。

  2 フラット、セミフラットタイプの歩道部、L 字型の施工となる所

  水などが溜まり易く、土砂が堆積しやすいところ。

  3 車両の出入がある所

     テープ圧着部のねじれ、引裂け、剥れが起きやすい所。

  4 接着部が平面でなく、L字型の施工となる所

  施工不可能ではありませんが、仕上がりが悪くなることがあります。L字型の施工の

     場合は、プライマーを塗ったあと、75mm幅を真ん中で折り曲げながら貼り付けます。

  5 接着部に大きな隙間(1cm以上)や段差(0.5cm以上)がある所。

  (ただし、隙間埋め、すり付けなどを施せば可能となります。)

  6 接着部表面の劣化が著しく、盛り上がっている所や、凹凸が激しく破壊されている所

  7 接着部が常に濡れている所

■防草テープのお問い合わせ・見積もり依頼は、
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