ドライアウトとは、セメントの水和反応が水分不足で硬化不良になった時の現象としてよく使われる言葉です。
一方、ジオベストの土系舗装にもドライアウトがあります。
ジオベストも水和反応で硬化するので、水がないと固まらず、水分不足で硬化不良になるからです。つまり、ジオベストの主成分である酸化マグネシウムが水と反応して水酸化マグネシウムになり、この水酸化マグネシウムが空気中の二酸化炭素と反応して塩基性炭酸マグネシウムになることで、土粒子の接着をもたらすからです。 さらにジオベスト土系舗装の場合は、土中の鉱物と反応して硬化が促進される仕組みです。
よって、日差しが強い時、気温が高い時、強風で乾燥しやすい時は、水の蒸発で土系舗装が水分不足になり、硬化不良になる恐れがあります。ジオベスト土系舗装の補修の際にも、舗装の厚みが薄いと、下地の土系舗装に水分が吸収されてしまい修復用の舗装材の水分不足で固まらないことがあります。その場合は、事前に下地にたっぷり水を吸わせておいてから補修することをお勧めします。
ドライアウトを防ぐためには、水分の蒸発を防ぐ為に転圧後、養生シートを一定期間覆って工事後も乾燥させないようにする必要があります。養生シートを取り外した後も土系舗装の水和反応は継続しますので、水分不足になるような場合、こまめに散水をしてください。散水は一回で水が浮くぐらい大量に撒くと固化材が流れるので、時間を置いて何回かに分けて散水をするように心がけてください。
一方、ドライアウトになった土系舗装の舗装材は廃棄する必要はありません。崩して散水、転圧すれば再使用できます。地下水位が高かったり水が抜けない状態で固まらなかった場合、排水対策をすれば舗装材が空気(二酸化炭素)に触れることができるので、再転圧で硬化します。こちらの場合も舗装材は再使用できます。
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