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河川堤防の土系舗装と構造

2025-05-04 00:43:48 | うんちく・小ネタ

ジオベスト舗装は降水が土系舗装に浸透する透水性舗装です。                                                               つまり、浸透した雨水は路盤の勾配が低い方に流れます。下の写真で説明させていただきますと、左側の植栽のある法面側に1.5~2.0%の水勾配をつけます。これを右側の河川側に水勾配を設けるとコンクリートの境界ブロックで浸透した水が堰き止められてしまいます。そのことから、浸透した雨水が溜まってしまうわけです。                                          アスファルト舗装やコンクリート舗装でも排水勾配は必要ですが、横断勾配の向きはどちらでも構いません。舗装の中央を高くして両勾配でもいいわけですが、下の写真の土系舗装は左側への片勾配しか水を排水できません。                                                                                  もちろん、地中に排水パイプを埋めて浸透した水を左側の植栽のある法面側に流すようにすれば水勾配は河川側を低くしても構いません。しかし、排水パイプを埋めるのは面倒です。

一方、河川堤防のように下地をしっかり固める必要がない土系舗装の場合、透水する路盤材、フィルター層があれば、あまり勾配に注意する必要はありません。特に、道幅が狭い園路であれば、雨水は地中に浸透するので水勾配は考える必要ありません。

しかし、道幅が広いと水勾配をとった方が水溜まりができないので、上記の構造図のように排水を検討いただく方が水のコントロールができます。

特に、梅雨期など大量の雨が降ったら地中に浸透した水は飽和状態になります。早く排水するためには、上記のような考え方をする必要があります。

土系舗装は透水性舗装だということを認識した上で土系舗装の構造設計をしていただければ不具合は起きません。

土系舗装は透水性舗装なので、アスファルト舗装やコンクリート舗装以上に構造設計が重要なのは、アスファルト舗装やコンクリート舗装ほど強度が出ない歩行者向けの舗装だからです。

土系舗装は、水がないと固めることが出来ませんが、水が悪さをして不具合になる可能性があるので、設計前にご相談をしていただくようお願いします。

 

■ジオベストのお問い合わせは、
ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561 名古屋052-766-6419
福岡092-518-3537へ。


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