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「勾配」「排水・水の流入」「地下水位」

2021-10-12 13:04:57 | うんちく・小ネタ
土系舗装といっても土を固めるだけだから、普通の土の道と変わらないだろうと思われるかもしれませんが、土の中の間隙には空気や水があり、いつも流動的に動いているので変化に対応しやすいのが土の道です。土系舗装は土の粒子と粒子を固化材で固めるので、がっちり固定されると遊びがないので水の流入で凍結膨張すれば破損しやすくなるデメリットがあります。
つまり、土系舗装にすると環境にマッチした風合いや泥濘を防ぐといったメリットもあればデメリットもあるわけなので、土系舗装の特徴をしっかり把握したうえで、施工する必要があります。
土系舗装における重要な要素は、タイトルにある3つです。
➀勾配
水の滞留を防ぎ、良好な排水には勾配は必要ですが、縦断勾配が大きい場所や長い坂道では、雨水による洗堀が懸念されます。短い距離であれば問題ありませんが、法面などから流入する雨水も加わって、水の勢いはさらに強くなります。よって、水をコントールすることが必要になるわけで、横断勾配や側溝を設けたり、土系舗装の途中に排水溝を設置して、水を逃がす工夫をしましょう。登山道で洗堀を避ける工夫をするのと同じですね。
②排水・水の流入
水溜まりができると、凍結や固化材との水和反応が過大になります。よって、水が溜まらないように勾配や排水溝が設けることが必要になります。
最近頻繁に起きている盛土の破壊がありますが、多くの雨水が土系舗装の中に浸透し水を含むと、同じように土系舗装が耐えれなくなって崩壊に至ります。つまり、水が蒸発するのを待つだけでなく、積極的に水が溜まらない構造にする必要があります。また、水の流入についても注意が必要です。水が流入してくると、水は表層と路盤の間に浸入し滞留します。そして、いつまでも水が抜けないということが起きれば、土系舗装は硬化できませんし、溜まった水が膨張して土系舗装を壊すということも起きます。排水は雨水枡でも対応することもできますが、常に水の排水や水の流入を避ける構造にすることが必要です。
③地下水位
ちょっと穴を掘ると水が出てくる場所での土系舗装は要注意です。つまり、土系舗装に使用される砂質土は毛管現象によって水を吸い上げるからです。水を吸い上げると土系舗装は固まりません。水が邪魔をするからです。これは一般的に地下水位が高い場所といいますが、水を吸い上げさせないように遮断層を設けた上で土系舗装を行う必要が出てきます。海や川の近くは要注意ですね。ジメジメしているから土系舗装をしようではなく、ぬかるんでいる原因を調査してから土系舗装を行いましょう。
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