足早に咲き、あっという間に散ってしまった今年の桜。
ゆっくり見る間もなく葉桜になってしまいました。
一年に一度きり、わずか1週間だけ見られる風景だからこそ、毎年見たくなる桜。
木曽川沿いの須原発電所
美しい水で有名な阿寺渓谷
南木曽町の桃介橋
そして妻籠宿
妻籠宿から馬籠宿への旧中山道沿いにも美しい桜が咲いています。
大勢の外人さんが行き交うこの遊歩道も、この日は雨上がりという事もあってか歩く人も少なく、
雨に濡れた草や花が色鮮やかに目に映りました。
今年は雨の日だから歩くのは止めよう・・・・って考えるのは止めよう・・・
雨の日は雨の日の趣があり、何より、昔の人たちは雨の日でも自分の足で歩き続けたのだから・・
天気が良くて暖かくて、お散歩日和の人生ばかりではなかったはずー
そんな事を考えながら、往復約16kmの道のりを歩く。
逞しい男滝と優しくしなやかな女滝も雨水を湛えて勢いを増し、
いつもより激しく流れ落ち、白い霧状になった水滴が顔に当たると寒くて近くにいられない。
この滝を越すと目的の一石栃立場茶屋に近づきます。
子安観音の桜は見頃を迎えていて、茶屋の前の桜はまだ1分咲き。
他の桜が葉桜になった頃、美しいピンクの花を咲かせます。
岐阜県にある馬籠宿に近付くにつれ、桜も終わりに近づき、
恵那山の見える馬籠宿に着くと、急に展望が開け、
山道の淡い緑は知らないうちに濃い緑に変っていて、静かな厳しい山道から広い平野に辿り着いた気がします。
昔の人たちはどんな思いで木曽の街道を歩いていたのだろう。