熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

ひとりごと(記憶の風景ー大きなクルミの木)

2016-06-10 00:05:40 | スケッチ

夏休みに入ったその日の朝、兄と私は朝一番のバスで山のおじいちゃんちに行った。

バスに乗るためにはバス停まで電車で行かなくてはならなかった。

バスの終点から子供の足で小一時間歩いて、おじいちゃんちに着くと、

挨拶もそこそこに大きなクルミの木に行った。

大きなクルミの木は宝箱だった。

カブトムシやクワガタ、コガネムシがたくさんいた。

カブトムシやバッタを夢中で捕っていると、遠くからオートバイの音が聞こえてきた。

山の上のまた上の、ここより上に家がない・・・・そんな静かな山の中にいると、

何キロも下の道を走る車やオートバイの音が、山にこだまして聞こえてくる。

次第にオートバイの音は大きくなり、私たちの前で止まった。

家からバイクで来た父だった。

午後は父と一緒に近くの沢へ水遊びに行ったような気がする。

 

 

 

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