南アルプス山麓、大鹿村には江戸時代から芝居を愛する代々の村人によって歌舞伎が伝えられ引き継がれてきました。
映画「大鹿村騒動記」で有名になりました。
昨日、10月19日は秋の定期公演日
私は、実家の両親と一緒に初めて大鹿歌舞伎観劇に行ってみました。
両親は90年近く、私も50数年飯田下伊那に住んでいても、まだまだ知らない南信州の伝統芸能は多く、
人生の中で、あまりにも短い自由で健康な時間、
できるだけ有効に、濃厚に使いたいと思うようになったここ数年なのですが、何をしたいか考えた時、
山深い南信州についてもっと知りたいと思うようになりました。
先日、県の重要文化財の清内路の花火を見て感動したのですが、
昨日の大鹿歌舞伎・・・同じくらいの感動を覚えました。
頂いたパンフレットに
「時代の変遷の中で途絶えることなく受け継がれてきた大鹿歌舞伎
魂が演ずる地芝居 そのいちずさが観る者の胸を熱くする」と書かれていましたが、
まさにその通りでした。
歴史に詳しくない私は、内容はよく分からないのですが、
歌舞伎を守り、続けるそのいちずさが、見ていて胸に突き刺さる気がしました。
神社境内に造られた芝居専用の舞台にはござが敷かれ、ござに座って観劇します。
掛け声とおひねりが飛び交い、忘れていた人情を思い出させてくれました。
小さな子供からお年寄りまで、村人で構成されている出演者
どれだけの練習やら準備をしているのだろうと思うだけで、目頭が熱くなります。
12時開演、終了3時半頃
山間の大鹿村は夕日が輝いていました。
ホントに無知な私には、内容がよく分からなかったのですが
胸の中には感動がいっぱいでした。
みんな、すごいな。