9月28日日曜日
この日は御岳山の噴火した次の日で、登山好きな人間にとって、本当に辛い日でした。
何度も自分の足で登った事のある御嶽山の様子は手に取るように分かるだけに、
報道から流れてくる山や人の様子が他人事ではなく、胸が締め付けられるような朝でした。
この日は南アルプスの烏帽子岳に行きました。
一昨年登った事はありましたが、あまり天気が良くなかったので、満足のいく登山ではなく
もう一度行きたいと思っていた所でした。
紅葉で有名な林道は始まったばかりの紅葉で、見頃までにはもう少し時間がかかりそうです。
天然の唐松林は見事です。
朝日が木の枝の間から差し込んできて、御嶽山の災害とは裏腹、穏やかな秋の日を感じさせてくれました。
自然の怖さと優しさ、厳しさと暖かさ
人は、そのどちらも大きな石を飲み込むが如く受け入れなくてはなくてはいけない小さな存在である事を再確認する日でした。
そして又、それを知った上で愛すべき自然であることを改めて知らなくてはならない日でした。
豪雨災害のあった日本列島、太陽がどれほど恋しかった事か・・・。
この日の太陽はこの上なく優しく、温かでした。
大鹿村から遠山郷にかけての深い谷は幾重にも山の層を描き
色付き始めた木々の葉が、その山肌を秋色に染めて行きます。
こんな、写真集で見るような光景も目の前にあり、
写真を撮りたい私は度々立ち止まってしまいます。
山伏峠ー高校時代に山仲間と来たこの山荘。
懐かしい響きと思い出が甦ります。
この小屋の前で並んで靴紐を縛って出かけた霧の朝の事。
さあ、ここから烏帽子岳頂上に向かって歩きます。
ここから先の景色は絶景
次回をお楽しみに・・・。