熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

御岳登山ー父と 4

2011-09-16 20:54:33 | 

 御嶽山周辺にはいろんな植物や高山植物がありました。

これは檀(まゆみ)?

   

 

こけもも

いわぎきょう

などの他にもいろんな植物が岩陰に咲いていました。

その中には薬草となる植物も多く・・・昔、

御嶽山に登る修験道の行者はこれらの薬草を用いた、採薬術、合薬術の知識も身につけていたと言われています。

  

頂上近くは霧で覆われていたのに、駐車場まで下りて来るとそこはまだ真夏の太陽、

空には入道雲が暑そうに浮かんでいました。

父は車に乗ると、少し果物を食べ、お茶を飲んで眠ってしまいました。

どうも父親譲りか、私もしばしば胃の調子が悪くなるので、御岳に登った際には、麓の大滝村で作られている

御岳百草丸を買って来ようと思っていました。

田の原の駐車場から凡そ30分くらい下った所に御岳百草丸の会社がありました。

工場見学もさせてくれると言うので、車の中で寝ている父を残して工場見学をしながら薬草などの説明を受けました。

昔、寿光行者が大滝口登山道を開くのに5年の歳月を費やしたが、その際に協力してもらった大滝村の村人にお礼する物がないからと言って、

百草の作り方を教えたのが始まりなのだそうです。

 

私達が外に出て来た頃、父はちょうど目が覚めて車から外に出て来ました。

説明して下さった会社の方に、

「ちょっと薬を飲みたいんだが、この水道の水は飲めるかな?」と近くにある水道を見ながら聞いています。

ちょっと拍子が悪くなって私は

「すみません。胃の調子が悪いのに御嶽山に登って来たものですから・・」と付け足しました。

「コップは貸してもらえるかな?」と父が言うと、親切にコップにお茶を入れて持って来てくれました。

「薬はお茶で飲んじゃいかんのじゃないかな?」と父が言うと、

「ちょっと見せて下さいね(・・と父の持っている薬を見て)大丈夫です、うちの薬はお茶でもいいんですよ」とにこにこ顔。

父が家から持って来て、(どこで停まっているかも知らないのに)

御岳百草丸の工場で飲もうとしていたのは・・・・・、御岳百草丸でした。

ちょっとずうずうしかった父の態度も、会社の人にはこれほど嬉しかった瞬間はなかっただろうと思います。

数ある胃薬の中で、他のメーカーの胃薬でなくてホントに良かった!!

 

・・・という訳で、父も百草丸を買って来ました。