「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

記事のタイトルを入力してください(必須)

2013年04月22日 21時14分56秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの親は大抵、 子供を非常に愛しており、

 自分が子供に与える影響を 心配しています。

 子供への危害の可能性に気付いて、

 この障害から立ち直ろうという 勇気と決意が得られた、

 と多くのボーダーの人が言っています。

 ボーダーの人が 虐待的行動を認めないと、

 子供たちは 極めて対処が困難になります。

 子供は 自分のニーズを満たすため、 ボーダーの親に 頼らざるを得ないのですから。

○ 優先順位を決定してください

 ノン・ボーダーの人の中には、 自分とボーダーの人の関係が 危うくなるのを恐れて、

 行動を起こさない人がいます。

 自分がどれだけリスクを引き受けるか、 自分にしか決められません。

 どう決意しても、 長期的な影響と共に生きていく 覚悟が必要です。

 子供に与える影響を 過小評価したり、 言い逃れをしないでください。

 躾だなどと正当化すれば、 子供を保護していないことになります。

○ よい手本を示してください。

 子供は観察から 多くを学びます。

 あなたの行動は、 あなたの言葉より重要です。

 あるノン・ボーダーの人は、

 ボーダーの妻との喧嘩を 子供に見られ、 恥ずかしく思いました。

 波風を立たせないためなら 何でもしました。

 彼は 優しく責任感のある人で いようとしました。

 しかし子供は、 母親が行動化した時、

 それを受け入れるのが 自分の役目だと学んでしまったのです。

 子供は、 母親の言うことは正しいと 思うようになりました。

・ 子供の前で あなたの境界を維持できているか 確認します。

 「お母さんは 時々腹を立てるよね。  でもそれでもいいんだよ。

 声を張り上げるのはよくないけど」 と 説明してください。

・ ボーダーの人が 気まぐれを起こす場合は、

 周りに影響を 与えないようにしてください。

 子供の計画が 台なしにされないようにしてください。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする