ボーダーの親は大抵、 子供を非常に愛しており、
自分が子供に与える影響を 心配しています。
子供への危害の可能性に気付いて、
この障害から立ち直ろうという 勇気と決意が得られた、
と多くのボーダーの人が言っています。
ボーダーの人が 虐待的行動を認めないと、
子供たちは 極めて対処が困難になります。
子供は 自分のニーズを満たすため、 ボーダーの親に 頼らざるを得ないのですから。
○ 優先順位を決定してください
ノン・ボーダーの人の中には、 自分とボーダーの人の関係が 危うくなるのを恐れて、
行動を起こさない人がいます。
自分がどれだけリスクを引き受けるか、 自分にしか決められません。
どう決意しても、 長期的な影響と共に生きていく 覚悟が必要です。
子供に与える影響を 過小評価したり、 言い逃れをしないでください。
躾だなどと正当化すれば、 子供を保護していないことになります。
○ よい手本を示してください。
子供は観察から 多くを学びます。
あなたの行動は、 あなたの言葉より重要です。
あるノン・ボーダーの人は、
ボーダーの妻との喧嘩を 子供に見られ、 恥ずかしく思いました。
波風を立たせないためなら 何でもしました。
彼は 優しく責任感のある人で いようとしました。
しかし子供は、 母親が行動化した時、
それを受け入れるのが 自分の役目だと学んでしまったのです。
子供は、 母親の言うことは正しいと 思うようになりました。
・ 子供の前で あなたの境界を維持できているか 確認します。
「お母さんは 時々腹を立てるよね。 でもそれでもいいんだよ。
声を張り上げるのはよくないけど」 と 説明してください。
・ ボーダーの人が 気まぐれを起こす場合は、
周りに影響を 与えないようにしてください。
子供の計画が 台なしにされないようにしてください。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕