「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

意図的なコミュニケーション (7)

2014年07月02日 20時37分31秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
(前の記事からの続き)

o 緊張を和らげましょう

 好戦的でない言葉を 使ってください。

 落ち着いた声の調子や動作で、 相手を安心させます。

 恩きせがましくなく、 率直に。

・ 「あなたの言うことは理解できるけど、 私が言おうとしているのは ……」

・ 「僕自身が はっきりしていないのかもしれないね。

  僕が本当に思っているのは……」

・ 「もしかしたら、 あなたは私を 誤解しているのかもしれないわ」

対話をうまく管理しましょう。

・ 「その話題に戻りましょうか」

・ 「妥協点を見つけて ○○に焦点を合わせよう。

  □□の問題全体はできない」

・ 返事をしようと慌ててはいけません。

  何と言えばよいか 確信が持てなかったら、 共感的な姿勢で 耳を傾けてください。

協力的な雰囲気を作りましょう

・ 「多分一緒に ○○に取り組めると思うよ」

・ 「私たちが合意している点は ……」

・ 「僕たちはお互いのことを 大切に思っているのだから ……」

・ 「ここには 悪者は誰もいないと思うわ。

  私たちはただ 意見が一致しない点も あるということよ」

 不当な批判や口汚い言葉には、 対応してください。

 アサーティブな 〔*注: 相手の立場に配慮しながら、 上手に自己主張すること〕

 非言語的態度を示しましょう。

 お説教はやめましょう。

・ 「私は 自分のことを大切に思うから、 あなたのそういう言葉は 許せない」

・ 「君が罵るのを 聞くことはできない。 続けるなら僕は出ていくよ」

・ (本人にも言い分があること, あなたにも言い分があることを 認めてください)

  「僕には 君が○○と言っているように 聞こえるよ。 僕自身の考えは ……」

  (この言い回しは 特に有効です)

・ (境界を言語化しておきましょう)

  「悪口を言っても 何の解決にもならないわ。 別のときに話し合う必要があるわ」

  (落ち着いているときに 境界を設定しておき、

  再びこういうことが起きたら 皆さんは部屋を出ていくと、

  本人に伝えておきます)

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 


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