※ 練習3-2-4 感情の描写
まず、 ひとつの感情を選んでください。
できれば いま感じている感情を選びます。
ただし、 その感情が 圧倒されるように自分を傷つけない場合です。
そうでなければ、 最近感じた感情で 思い出せるものを選んでください。
でき事や状況ではなく、 その状況でどう感じたか 具体的になりましょう。
探求したい感情を特定したら、 それを用紙に書き留めてください。
次に、 想像で、 その感情がどんな姿をしているかを 絵にします。
例えば 幸せな気分なら、 太陽の絵かもしれません。
次に、 その感情を表現する 音を考えましょう。
例えば 悲しい気持ちなら、 ある歌が その感情を表現しているかもしれません。
それを絵の側に書いてください。
次に、 その感情にしっくり来る行動を 表現しましょう。
例えば 内気に感じている場合、 逃げたり隠れたりすることかもしれません。
それを絵の側に書きましょう。
次は、 感情の強度を表わしてください。
例えば、 とても神経質に感じていて その気持ちが強いなら、
「ロックコンサートのドラムのよう」 と書いてもよいでしょう。
あるいは 少し怒っているなら、
「蚊に刺されたあとのようだ」 と書くのもよいでしょう。
それが終わったら、 その感情がどんな感じかという 全体的な特徴を、
簡単に説明してください。
もし神経質に感じているなら、 「膝がガタガタ震えている」 かもしれません。
怒り出しているなら、 「沸騰する直前の水」 のようかもしれません。
最後に、 自分の感情によって生じる 思考を付け加えましょう。
思考であって、 感情ではないことを はっきり理解しておいてください。
思考と感情を分離することによって、 両方をより管理できるようになります。
例えば 自信を感じているなら、
思考は、 上司に昇給を求められる、 ということかもしれませんし、
人生で自信や成功を感じた 他のでき事を思い出すかもしれません。
傷つきやすく感じているなら、
思考は、 これ以上の生活のストレスには 耐えられないと思っている,
あるいは、 自分が強くならなければ 今後いかに苦闘するか、
ということかもしれません。
※ あなたの感情を表現しましょう。
感情の名前:_______________________________
感情の絵を描きましょう。
それに関連した 行動を述べてください。
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それに関連した 音を表現してください。
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その感情の強度を 表現してください。
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その感情の特徴を 表現してください。
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その感情に関連した 思考を書いてください。
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〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]