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「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BP/non-BP パターンの発見・特定 (2)

2015年04月27日 19時50分06秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
《 「ハニー? 何か困ったことがあるのかい?」
 
 「この家が嫌なの、 トム。 不快だわ。 全く掃除する気になれないの」
 
 「じゃあ掃除なんかしなければいい。 帰って手伝ってあげるよ」
 
 「いつごろ?」
 
 「プレゼンを控えてるから、 5時頃そっちへ向かうよ」
 
 「じゃあ6時頃ね」
 
 「あんまり仕事がはかどってないんだ……」
 
 「私のせいなんでしょう?」
 
 「君のせいだなんて言ってないよ」
 
 「私は厄介者なのね」
 
 トムは堪えていましたが、 ため息をつきました。
 
 「頼むよ、 僕は生計を立てなければいけないんだ」 》
 
4.
 
□a. トムは 論理的に説明しようとしているが、
 
    ボーダーの人は 感情が高ぶっているとき、 論理には反応しない
 
□b. DSM-Ⅳの同一性の混乱
 
 
《 「頼むよ、 僕は生計を立てなければいけないんだ」
 
 「私は何も役に立てない 愚かな主婦だってこと?」 》
 
5.
 
□a. 自分の無価値感に直面するより、 トムを責める投影
 
□b. トムは レイチェルの家事能力を問題視している
 
 
《 「分かったよ。 予定を変更できないか確かめてみるよ。
 
 4時までに帰って 掃除を手伝うから」 》
 
6.
 
□a. トムの妥協は、 対処としていい方法
 
□b. トムの妥協は、 リスクが伴う。
 
    レイチェルは別の日 またトムに電話して、 約束をキャンセルするように頼む
 
(次の記事に続く)
 
〔 「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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