○ 言葉による虐待
ほとんどのボーダーの人は、 意図して虐待しようとはしていません。
以下は、 感情的な虐待の いくつかの形態です。
当てはまるものがあれば、
それがどのように起こるか、 ノートに例を書いてください。
・ 支配
自分のやりたいようにするため、 脅迫に訴えます。
・ 言葉による攻撃
叱責, 批判, 絶叫, 脅迫, 辛辣な皮肉などがあります。
相手の欠点の誇張や、 人前での侮辱も含まれます。
長期にわたると、 人の自己価値観を蝕みます。
・ 虐待的な期待
自分が相手の最優先になるように 期待します。
相手の要求を弾劾することも 含まれます。
・ 予想外の反応
劇的な気分の変化や、 突然の感情の爆発があります。
このような人と一緒に暮らすのは、 非常に不安をかきたてられます。
いつもびくびくし 警戒している状態は、 身体的な疾病に繋がることもあります。
・ 混乱させること
ある人の 出来事や会話に対する認識を 否定すること。
・ 絶え間ない混沌
故意に口論を始めたり、 恒常的な対立状態にいること。
【 ex . ロジャー
息子のジェイクは、 幼稚園のときから 周りとうまくできず、
小学校では 盗みや嘘で問題を起こしていました。
中学で 全く抑制が利かなくなって、
親を罵り、 妹を侮辱し、 夜遅くまで帰ってきませんでした。
18才を過ぎた今は、 バーの用心棒をして、 酔うと 人を傷つけることを言います。
□ A.
これを虐待とは呼びません。
虐待は 身体的なものか性的なものです。
□ B.
私なら容赦しません。
こんなことをやめないなら 縁を切ったものと考えます。
□ C.
彼の行動が どんな悪影響を与えているか、 論理的に説明するでしょう。
ジェイクがまともなら、 自分を変えようとするでしょう。
□ D.
私は個人的境界を設定します。
ジェイクが虐待的でない時は 一緒にいますが、
虐待的なら 私が去るか、 ジェイクを出ていかせるでしょう。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕