「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

表なら私の勝ち、 裏なら君の負け、 勝ち目のない状況

2015年04月09日 20時17分16秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
○勝ち目のない状況
 
  「するも地獄、 せざるも地獄」 の 典型的な状況です。
 
 何をしても不正解になるのです。
 
 ノン・ボーダーの人が悪い というのがゲームのテーマであり、
 
 実際にしたことは問題ではないのです。
 
  「もし私を愛しているのなら、 誰にも言わないで」 という
 
 自殺の脅しが続きます。
 
【 ex . ミランダ
 
 何をしても、 夫の連れ子のジェリーを 喜ばすことができません。
 
 家に住まわせようとすると  「コントロールしている」 と責められ、
 
 自分のアパートを持つように言うと  「見捨てようとしている」 と言います。
 
 ジェリーが 実の母親の不満を言うとき、
 
 同意すると  「けなしている」 と当たり、
 
 黙っていると  「支持してくれない」 と言われます。】
 
□ A.
 
  私がミランダなら、 ジェリーが望むようにして 平和を保つでしょう。
 
□ B.
 
  大声で怒鳴りつけます。
 
  彼のやり方に不満を言い、 仕返しの方法を探ります。
 
  我慢なんてしません。
 
□ C.
 
  共に座り、 彼の不当性について、 冷静かつ論理的に説明します。
 
  彼の矛盾が問題を起こしていると、 理解する能力はあるはずです。
 
□ D.
 
  「勝ち目のないゲーム」 であり、 言っている内容とは無関係です。
 
  彼を変えることは不可能です。
 
  これは 彼の問題であって、 私の問題ではないと 自分に言い聞かせ、
 
  個人的境界を守ることで、 自分を大事にしていかなければなりません。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする