※ アクション・ステップ12 BP/non-BPパターンを 明確化する
以下の行動パターンは 予測できるもので、
認知の歪みと、 DSM-Ⅳの9つの特徴から 派生しています。
ボーダーの人の言動が どのようにあなたに影響しているか、
あなたがどんな反応をしているか、 その反応が ボーダーの人にどう影響するか、
ということを記します。
次のエクササイズは 2つの目的があります。
ボーダーの人がしかける 「ゲーム」 と、 あなたの反応を知らせます。
各 「ゲーム」 の後に示す 例を読んで、 自分がその主人公だったらどう感じるか、
自分に最も近いものを 選んでください。
各例についての考察を 後述します。
○ すべてあなたが悪い
絶え間のない非難は、
他者に向かって行動化する ボーダーラインが生き残るための、 防衛機制です。
自己感情をよくするために、 他人をこき下ろすボーダーの人にとって、
些細なことというのは存在しないのです。
ボーダーの人は 何かをしてくれと頼んでおいて、
正にそれをしたという理由で 責めてきます。
これもまた、 勝ち目のない状況です。
【 ex. ジョーン
ガールフレンドのキャシーは、
私の服のき方, しゃべり方, 食べ方, 私の家族, 万事について文句を言います。
キャシーのこういうところは 好きでありませんが、 別れることなど想像できません。
一緒に楽しい時を過ごしていますし、 愛しているのです。】
ここで、 自分がジョーンであると 想像してください。
自分が感じるであろうものに、 チェックを入れてください。
各例についての考察を後述します。
□ A.
ジョーンは キャシーの気持ちを尊重し、
批判も愛の証として 受け入れようとすべきです。
□ B.
そんな性悪女と 一緒にいるなど想像もできません。
□ C.
キャシーが非論理的だということを、 優しく教えます。
意見やしきたりがあるだけで、
「正しい」 「間違っている」 ということはないと 説明します。
□ D.
相手を踏みにじって、 自尊心を保つような人間関係に 留まることはできません。
キャシーに カップルセラピーを受けさせるでしょう。
自分が何故 こんな関係を続けているのかも 検討するでしょう。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕