「寝たきりアパート」 というものを TVでやっていました。
アパートの入居者は、
口から物を食べられず、 経管栄養で寝たままの患者のみ という条件で、
医療系のコンサルト会社が 愛知, 岐阜で経営しているといいます。
アパートには 約4畳の部屋に ベッドが置かれています。
トイレや洗面台、 食堂はありません。
排泄も栄養補給も チューブで行なわれている患者です。
患者はベッドから動けず、 目に入るのは天井だけ。
寝たきりアパートの入居者は ほとんど要介護度が5で、 一番重度の人たちです。
介護サービスにかかる費用は、 介護保険から支給されます。
支給される上限額は、 要介護度5だと 1ヶ月約36万円。
サービスを提供する事業者に 支払われ、
それが アパート経営者の収入になる 仕組みになっています。
このアパートで働いていた 元看護師によれば、
患者を車椅子に乗せて 外へ散歩に行こうとすると、経営者から言われたといいます。
「患者を建物の外に出すな。 余計なことはしなくていい。
要介護5の 報酬が一番いい状態で、 長く生かしておけ」
患者の状態が回復して 要介護度が下がれば、 介護報酬も減ります。
経営会社はそれを警戒して、 要介護5のままにしておけと 指示したことになります。
問題は、 入居者はここしか 受け皿がないということです。
他に入れてもらえる所が ない人たちが集まっており、
物を言えない人たちを 食い物にしている構図です。
入居者の家族も、 ここしか入れてもらえないので 文句を言えません。
〔 フジテレビ 「スーパーニュース」、 他より 〕
(次の記事に続く)