「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

一人でも入れる労働組合 -- 脱法行為の介護会社 (13)

2011年07月19日 20時59分26秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 労働組合にも相談をしました。

 労働組合に加入し、 組合員として 会社と団体交渉をするという方法です。

 うちの会社には当然 組合などありませんが、

 誰でも 一人でも入れる労働組合が、 各地に沢山あります。

 ネットで調べ、 東京で一番大きいと思われる 組合に連絡しました。

 実はそこは、  「境界に生きた心子」 にも書いた、 心子が加入した組合なのです。

 心子が職場で いじめやセクハラに遭い、 神経性腰痛で長期入院した際、

 それを労災として 認めさせようとしたときです。

 事務所は現在、 心子が行った所とは 場所が変わっていましたが、

 アポを取って 事務所へ面会に行き、

 色々な話をしたり、 聞かせてもらったりしました。

 僕としては、 次のような心づもりであること 話しました。

 会社と闘うのが 大変だということは分かっている,

 けれども 今回の雇い止めだけは 許すことはできず、 何とか一矢を報いたい。

 ただ、 もし雇い止めが取り消しになり、 契約が更新されたとしても、

 会社はきっと今後も 何かと理由を付けて 辞めさせようとしてくるだろう、

 そうすると 3ヶ月の契約更新のたびに 闘わなければならないのか となると、

 それは難しいと思う。

 今回 契約更新をすることができたら、 その先は 新しい職場を探してもいい。

 けれども 組合の人が言うには、

 会社というのは 平気で嘘もつくし、クビにするため どんな理由でも作り上げてくる,

 闘うには相当な覚悟がいる, この職場で ずっと働いていくんだという

 心構えがないとやっていけない、 ということです。

 僕は そこまで強く 今の職場に 拘る気持ちにはなれず、

 結局 もう少し考えさせてもらうことにしました。

 最後に、 僕は 心子の話を伝えました。

 その人は 心子のことを 何となく覚えていたようです。

 ただ 心子の担当だった 「ラーメン小池さん」 は、

 残念ながら 今はもう ここにはいないということでした。

(次の記事に続く)
 
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