「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

でっちあげ -- 脱法行為の介護会社 (5)

2011年07月09日 22時42分33秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 ドクターは 契約を切る理由として その他にも、

 僕が運転免許を持っていないため 他のスタッフの 足を引っ張っている,

 ここのデイサービスは赤字で 従業員の給与を払えない、

 などということも 口にしました。

 しかし、 どららも全く 事実ではありません。

 運転免許は 採用の条件にはなかったし、 僕が誰かの 足を引っ張ったり、

 何か不便が 生じている事実などは どこにもありません。

 また、 ここのデイサービスは 4月から新入社員が一人 新しく配属され、

 3月まで週1だったパートを 週4に増やしています。

 給与を払えないというのが、 口から出まかせでなのは 明らかです。

 他にも こじつけの理由を口走っていましたが、

 どれも その場ででっち上げた デタラメに過ぎません。

 こちらに 何の落ち度もなく、 仕事ぶりも良好なのに、

 一方的に 契約を切ることはできません。

 何よりも、

 「法律的なことを言う人とは やっていけない」 と はっきり口にしており、

 それが本音であって、 それは正当な理由として 成り立たないのです。

 僕は 一通りの反論をしましたが、

 聞く耳を持たない相手に、 それ以上のことを 言いませんでした。

 内心、 労働局に問い合わせようと 考えていたのです。

 ここで押し問答をするより、

 労働局から指導が入ったほうが、 効力があるだろうと 心算していました。

 一方、 パートの有給についての 元々の質問に対しては、

 ドクターと施設長は 次のように述べました。

 「脱法をする会社と 言われないためには、

 今後は パートを全て切って、 正社員だけでやっていくしかない」。

 けれども 実際にそんなことが できるわけはないでしょう。

 正社員にすれば 有給はおろか、 社会保険料なども 会社が負担しなければならず、

 ずっと経費がかかります。

 経費を削るために パートの有給をなくすという 最初のたくらみと、

 まるっきり矛盾する悪知恵です。

(次の記事に続く)