「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

日本の被災者のいい話

2011年03月30日 00時03分47秒 | 東日本大震災
 
 日本人の被災者の優しさ, 規律正しさ,

 助け合いの心などが 取り上げられています。

 先日の新聞などで読んだ、 いくつかの話を書いてみます。

○ ショッピングセンターの天井が 崩れ落ちてきて、

 ドイツの留学生はパニックになった。

 周りの日本人は 冷静に出口まで 連れて行ってくれた。

 まるで 訓練されたソルジャーのようだった。

○ 地震当日の東京。

 寒空の下、 タクシーを待つ行列で、

 女性が隣の高齢者に コートをかけてあげていた。

 その女性は薄着で、 さぞ寒かっただろうに。

○ 被災地で数人の高校生が 自動販売機を壊して、 飲料を何本も持って行った。

 彼らは避難所へ行くと、 高齢者にそれを配っていた。

○ コンビニで パンや水を買おうとしたら、 店員さんが

 「レジが動かないので、 代金は 後日お願いします」

 と言って、 商品を袋に詰めてくれた。

 そして 疲れていたそのお客さんを、 イートインコーナーで休ませてくれた。

 そのお客さんは 今は遠方に避難しているが、 後日 絶対に支払いに行くという。

○ 避難所の外に ガソリンのタンクが ふたつ置いてあった。

 誰かが黙って 置いていってくれたのだ。

 その隣の避難所にも、 ガソリンが置いてあった。

○ どこの店も代行列。

 食料を買う時には、 列の後ろに並んでいる 人の数を数え、

 皆に商品が 行き渡るように確認し、 商品をかごに入れた。

 大災害の中でも 我欲を捨て、 思いやりを忘れない。

○ 避難所の おもちゃなどを配るコーナー、 女の子が 折り紙がほしいとやって来た。

 一袋渡すと、 女の子は袋を開けて 半分ほど色紙を出し、 残りを返した。

 「他の人の分だから」 と。

 「沢山あるから大丈夫」 と 係員が言うと、

 女の子はニコッと笑って 走って行った。

 皆で分け合うという気持ちが、 小さな女の子にも 伝わっているのだ。

○ 被災地のケーキ屋が、 ケーキを半額で売っていた。

 原材料不足のなか、 値上げするどころか 儲けも顧みず 商品を出しているとは。

○ 内閣府懇談会の資料によると、

 日本では災害時、 犯罪の発生率が 平時より大幅に下がるそうだ。

○ 5才の子が 書いた文章。

 「3がつに 5さいになりました。

  よるねてると、 おしっこがでちゃうので、 かみぱんつでねます。

  でも もうはかない。

  おうちがなくなっちゃって たいいくかんにいる あかちゃん。

  ちーたちのぶん、 たくさんつかってね」

〔参考資料: 朝日新聞, http://ameblo.jp/rabbitkix/entry-10829232773.html 他〕