先日、 被災した自閉症児親子の 記事を転載しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61665766.html
朝日新聞に、 同じ趣旨の記事が 載っていました。
今回の被災者の中にも、 自閉症の子がいる 家族がいました。
子供がパニックを起こすのを 恐れて、
1週間 せまい車の中で 寝泊まりしていたのです。
しかし不自由な生活は 限界に達し、 避難所に移りましたが、
子供をなだめながら、 気の休まる時はありません。
日本自閉症協会によると、 自閉症の人は 普段と違う場所や 騒音に弱く、
避難所での生活は 相当なストレスになるといいます。
寝ている人がいるから 静かにするといった、
共同生活の 「暗黙の了解」 も苦手です。
家族も 「周りに迷惑にかける」 と悩んで 避難所に入れず、
車や壊れた家で 生活する例は、 2004年の新潟県中越地震でも 見られました。
そのため 周囲に問題が認識されず、 配給も受けられないという 弊害を生みます。
そんな人たちのために 日本自閉症協会は、
「自閉症の人たちのための 防災ハンドブック」 を作成しました。
http://www.autism.or.jp/bousai/
自閉症の説明や コミュニケーションの取り方などをまとめ、
「わがままではなく 障害の特性であることを 知って」 と 理解を求めています。
自閉症の人が パニック状態になったときは、 叱ったり押さえつけるのではなく、
「大丈夫だよ」 と声をかける, 離れた場所に移して 落ち着かせる,
興味を切り替えられるもの (飲物・ 食べ物・ ゲームなど) を勧める
などの方法が有効といいます。
順番を守ることを 理解しにくい人には、 配給なども 個別にする必要があります。
周囲の視線や音を 気にする場合は、 仕切りで区切った 場所を用意したり、
耳栓やヘッドホンを着ける などの応急対策も示しています。
このようなハンドブックが作られ、人々に理解を 求める動きが出てきて、
新聞にもこういう記事が 載るということは、
この問題も一歩前に 進み始めたということでしょう。
〔 参考資料 : 朝日新聞 〕