( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51991773.html からの続き)
(3)犯罪抑止力
犯罪の予防効果には、一般予防論と特別予防論 というものがあります。
前者は 刑罰があるために 犯罪の発生が抑えられるということ、
後者は 犯罪者の再犯予防です。
まず 一般予防について。
人は殺人をするときは 興奮しているので、
理性的に 死刑を免れることを考えるのは 無理だと言われます。
一方、計画的な犯行や 組織的犯罪に対しては、予防効果は高いとも考えられます。
けれども、死刑制度を 廃止した国において、
その後 凶悪犯罪が減少した というデータは、かつて存在したことがありません。
現在日本では 死刑制度がありながら、凶悪事犯が増加しているのは、
死刑が威嚇効果を持たない という証拠かもしれません。
しかし犯罪傾向は 様々な要因があるので、仮に 死刑を廃止していた場合、
凶悪事犯は 更に多く発生しているという 可能性も否定できないでしょう。
もし 死刑に抑止力があるとしても、そのために殺人を 思い止まった人間は、
実際に事件を 起こしていないわけだから、統計上の数値に 出てきません。
逆に死刑があると、それを逃れるために、目撃者や、傷害で済む被害者(=目撃者)を
殺害してしまうことも 起こり得ます。
さらに、死刑によって死ぬことを目的とした 殺人もあります。
(大阪池田小学校事件の 宅間守など)
結局、死刑に犯罪抑止効果が あるのかどうか、
正確に証明できる データはないのです。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/52018590.html