「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

オペラ落語を紹介してくれた臨床心理士

2006年10月27日 21時31分56秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/41596129.html からの続き)

 昨日の記事に書いたオペラ落語を 紹介してくれた人は、

 僕と心子が 最初に出会った場である

 サイコドラマ ( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/20897026.html )での知り合いです。

 「境界に生きた心子」 を クリニックのスタッフの人たちにも 紹介してくれ、

 皆で泣きながら 感想をシェアしてくれたそうです。

 心子も僕も見事だった、と言ってくれました。

 冥利に尽きる話です。(T.T)
 

 ボーダーの人が 拙著を読まれた場合、

 非常に感動してくれる 人たちがいる一方で、

 とても傷つく人がおり、両極に分かれるという話を 僕はその人にしました。

 すると、その人は 専門家として しなやかで大きな視野で、こう言いました。

 ボーダーの人が 拙著で何を感じても、それは その人自身が 向き合っていく問題、

 本は 出版されれば 独り歩きするのだし、

 ボーダーの人も 本に出会ったことを 引き受けなければ と。

 確かに、ボーダーの人が 自らの問題を解決していくには、

 ぶつかった壁に 自分自身で立ち向かっていく 必要があるでしょう。

 自分の問題には、自分で答を出していくしか ないのですから。

 そして その時 何よりも大切なのは、「とことん付き合う」 という、

 パートナーや専門家の 親身で 粘り強い 支えに他ならないでしょう。