「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「涙(なだ)そうそう」

2006年10月09日 22時48分29秒 | 映画
 
 名曲 「涙そうそう」 を元にして、沖縄を舞台に 作られた映画です。

 母子家庭に育った 兄・洋太郎(妻夫木聡)と、

 父娘家庭の 妹・カオル(長澤まさみ)。

 両親の再婚で、ふたりは 血のつながらない 兄妹になります。

 幼い妹は、洋太郎を本当の 「にーにー(兄)」 と慕いつつ。

 再婚後、父親はまもなく 失踪し、母親は心労で亡くなります。

 母の 洋太郎への最期の言葉、

「カオルはひとりぼっち、どんなことがあっても 守ってあげるのよ……」
 

 ふたりは おばあに引き取られますが、洋太郎の進学で別居し、

 その後 カオルの高校進学で 再び同居することになります。

 映画はそこから始まります。

 
 ドラマはオーソドックスというか 王道というか、

 ふたりの心情を しっかりと描いていき、素直に感情移入できました。

(登場人物が 鼻をつまんで泣くほどには、泣けませんでしたが。 (^^;))

 互いに相手を 思いやるあまり かえって衝突したり、

 別れたり、再会したり。

 近親相姦的な 愛情も予感させますが、もう少しそんなシーンが

 あってもよかったのではないかと 期待してしまいました (^^; )。

 この映画は、エンドロールが終わるまで 席を立たずに観ましょう。