「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

オペラ落語

2006年10月26日 09時50分39秒 | Weblog
 
 知り合いの人が勤める メンタルクリニックで、

 「オペラ落語」 というものが催されました。

 演ずるは、ウーロン亭ちゃ太郎さん。

 元々 オペラをやっている人で、落語の着物で 高座に上りますが、

 落語家ではないとのこと (落語協会には入っていない)。

 軽妙な話術で オペラの解説や 舞台設定の説明をし、

 落語調のセリフで ストーリーを進めていきます。

 そして要所要所で 本格的なオペラを歌うのです。

 観客とも 当意即妙のやり取りを交わし、会場は 爆笑の渦に包まれます。

 元々3時間くらいある演目を、しゃべりも入れて 1時間内にまとめて 飽きさせず、

 洒落や 流行のギャグなども 交えながらの舞台です。

 一人で 男性役も女性役も歌いこなし、男女二重奏の駆け引きも 演じて見せます。

 こんな面白いものがあったのかと、すこぶる堪能した次第です。
 

 1本目の演目は ヴェルディの 「アイーダ」、

 休憩を入れて 2本目は 開場からのリクエストで

 モーツァルトの 「魔笛」 を演じました。

 リクエストでできるということは、全ての演目、歌詞やメロディも

 きっちり 頭に入っているのですね。

 プロなら当然なのかもしれませんが、オペラの戦慄は 非常に難しく

 覚えにくいものだと思えます。
 

 ちゃ太郎さんは 大衆演劇に誇りを持ち、オペラを 多くの人に広めるために、

 日本で (世界で) たった一人の オペラ落語の公演 行脚をしています。

 しかし、もう 引退するとのこと。

 一人で 色々な声域,声質を 使い分けるため、喉を痛めてしまうのだそうです。

 後継者もいないので、もう誰も見ることが できなくなってしまうとは、

 本当に 残念なことでなりません。

 誰か 弟子入りする人は いませんか? (^^; )

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/41649704.html