風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

花と空間とフォーマット

2007-02-13 01:46:26 | 徒然
 母は若い頃、桂古流という流派の華道教室に通い師範免許?をとったらしい。母から貰った古い小さな手引き書によると桂古流は京都の桂離宮に花を活けるところから生まれた流派らしい。
 母が結婚する前、会社勤めをしていた頃は会社にお茶やお花の先生が出張して教室が開かれていたので習い易い環境だったのだそうだ。
 私は花が大好きだけど…活け方はイマイチよくわからない。母に聞いても「愛情をもって活けるのよ」と、もったいぶってるのか、技術的なことは具体的に教えてくれない。ただ、私が活けたのを母が直すと…本当に花が活きるというか、全然違う。そこに豊かな空間が生まれる。エレガントというか華やかというか…。
 花があることでそこに奥行きが生まれるんだと母は言っていた。去年の冬、空間とは・・・など、難しいことを勉強していたときお寺の塀の脇の道を歩いていて、ふと塀の向こうの空を見上げたら、視界に大きな木が一本現れた。そこであらためて「そこに空がある」と思ったことがあった。そこに空間がある、と意識するってこういうことなんだと思った。
 建物も、何かをする場所という仕切りを、木やコンクリートなどでしてやることで何もないところに空間が生まれる。フォーマットを作ることが建物を設計し、つくることなのだと思った。
 建築と活け花の共通点は空間を作るというところにあるのだと気付きました。

 で…今日ジャスコで安い花束を買って…愛を込めて活けてみました。
母いわく「言葉じゃうまく説明できないのよね~、感じるものなのよ」だそうです。とりあえず、お花に話しかけながら、お顔をこっちに向けてみました。

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