風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

あたま(理系+文系)

2007-02-17 23:36:05 | 徒然
 昨日はお昼ご飯を所員の人と検査に来ていた設計監理のおじさんと食べた。
オジサンなんて言い方は絶対にできないんだけど…

「アインシュタインは奥さんにハッパをかけられて相対性理論を書いたんだって。
まとめたのはアインシュタイン本人じゃなくて、奥さんなんだってさ。
元々奥さんはすごく頭のいい人だったらしいよ、あんまり表には出てこないけど。
つまり、いい奥さんをもらわなきゃだめだってことだね。」
そんな話をYさんはしていて、

アインシュタイン云々から大学・高校の数学、理系、文系の話になった。
「大体ね、オレは子供に言ったんだよ。微分積分がわかんなかったら数学は向いていないから理系はやめた方がいいって。文系のあたまなんだよ。微分積分を頭で理解しようっていう時点でね。向き不向きっていうのがある。」
「へー!私数学全くだめなんですよ」
「だからほんださんは理系のあたまじゃないからだよ」

 ふーん。
なるほど~
っていう感じでした。
でも、仕事の効率ということを考えたときに、理系のあたまになることはすごく大事なんだなと思った。そして、数学はルールであって、そこに愛や心があればそれはものすごく美しい秩序と静寂をもたらすものなんだと思った。
だって、なんとなく似てるけど違うというもの2つがあったとして、それを区別するのはすごく面倒だったりするけれど、そこに「番号1、番号2」とついていたらそれでもう区別がついてしまう。
つまり皆にわかるものなんだ。
仕事ってそういうことが大事で、誰にでも判るようにするっていうスタンスで、ファイリングしたり、図面を描いたり、整理整頓したり、秩序づけたりする。
それは数学の世界なんだと思う。
でもそこに「みんなに判る様に」という気持ちがなければ一変して無味乾燥なものになってて、つまらない、冷たいものになる。

 文系のあたまは効率とは反対の世界、感覚、喜怒哀楽の感情…そういったもので…何もないところから何かを生み出す、その人にしか分からない世界がその根本にある。でも表現する手法はみんなにわかるようにしなきゃ伝わらないから文章は数学と似ている。同じ表現は使わないようにとか、繰り返さないとか、言いたいことを絞るとか、最初に結論をもってくるとか…

 文系のあたまと理系のあたま、どっちも大事だ。
だって私の場合、ずっと感情やら伝えたい気持ちやらなにかうずまいてしまって、外に出せない。
でもそこれを効率的に分かりやすく伝えるテクニックがあれば、それを表現することができる。

 そして私の生活のスタイルも…
やっぱり建築は好きだし、事務所にいても安全書類とにらめっこしているよりも、図面を見ているほうがよっぽどおもしろいし、施工の話しを聞いているといいなぁと思う。でも実際には、私は事務職で食べていて、今作業服を着てヘルメットかぶって現場監督をしようとか、図面の描き方を覚えて必死でやりたいとは思わない。なぜなら、もうそれは人生すべてを賭けることになってしまうから…
私はそれは望まない。
多分私はバカだから、マジメにその道をいくしかないと思ったらその道を走ってしまうと思う。でも気が付いたらそこには自分が欲しかった女らしさや、楽しい日々はないんだと思う。だって、建築に関わる仕事をしている人は、私のようにジョサイアコンドルや京都の町並みが好きだとか建築が好きだと言って建設業に携わってる人ばかりじゃないからだ。生きるために、生活するために働いている。そこに純粋に私の興味や好きなことをやりたい気持ちだけをもって仕事ができるほど甘くないということがこの一年でよく分かった。
 それに、そんな気持ちでやっていたら、好きなことが好きじゃなくなってしまうことも分かった。それでも建物をつくる仕事にどういう形であれ携われることは嬉しい。

 だから、私は今の事務職であっても建設業に携われて、生活できることは幸せなんだと思う。でも、それだけじゃなくて、好きなことや楽しいこと…京都の建築や風景が好き、上野の奏楽堂が好き、中里の旧古河庭園が好き…絵を描くことや写真を撮ることが好き、散歩が好き、洋服が好き、お化粧が好き、恋愛だってしたい…そいういうことを楽しむっていうスタンスで少しずつ世界を広げていけばいいのかなって思う。

 だって、例えばほっと落ち着くカフェを設計するとしても、
どういう時に人はカフェに入りたいと思うのか、カフェに座って物思いにふけるとき、どんな灯りがそこにあったらその人は心が癒されるのか…
それはそんな経験がなければ絶対にいい設計はできない、と思う。
だから私の夢は…いつか自分の思い描く家を思い通りに設計して、信頼できる施工会社や大工さんに作ってもらうこと…、あとは家作りや建築や工事のことで友達や大事な人の役に立てるようになること、そして盆栽みたいな小さな世界でもいいから、自分の感性で美しい世界を表現して人にみてもらって、それが誰かに喜んでもらえたら最高だと思う。

(仕事=効率=理系のあたま) + (遊び=いかに楽しむか=文系のあたま)
=2007年の目標

 とりあえず、向こう3年の過ごし方を決める前の人生をどう送るかという基本姿勢がまとまった今日この頃であります。
それをちゃんと考えるって大事だと思いませんか。
仕事に生きるって燃えて、ふと気付いたらお一人様、こんなはずじゃなかったっていうのだけはいやです。
「この大学へいってみたけど、やりたいことじゃなかった。まぁいい経験にはなったけど」っていう時間の過ごし方はもういいです。
時間は有限なんですから。
ま~、計画通りにはいかないだろうけど、目標は持っていたほうが実りある人生を送れるし、楽しいでしょ。

がーしかし、
最近また咳が止まらなくなってしまい…
腸の炎症を抑える薬を飲んでいるので咳止めを飲めず…
眠れません。

昼間フラフラしています。

2月いっぱい、まだ本調子とはいかないみたいだ

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