風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

愚かなほどに真っ直ぐに

2012-09-04 01:07:13 | 徒然
今日も沢山泣きました。
悲しいわけじゃなく、辛いわけでもない。嬉し泣き…じゃない。
自分が情けなくて?悔しい涙が近いかな?

なんだろう、古い自分から新しい自分になろうとしている涙。
本当の自分に近づいた感動の涙?
今の自分を見つめて、過去にさよならする…そう!卒業の涙という感じです。

ベッドに横になり、2階の部屋の天井を眺めながらひとりの自分にさめざめ泣きながら
1階の台所に降りてきたら
両親がテレビをつけっぱなしのままうたた寝しており、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』をたまたま観た。
正座してぼろぼろ泣きながら観た。

天皇陛下の心臓手術を執刀した外科医、天野 篤さんのドキュメンタリーだった。

医大受験に3度失敗、22歳で医学部入学、6年後に就活をするも中々決まらず
ようやく入り込んだ病院で死にもの狂いで何でもやったのだそうだ。

「一途に、一心に」
落ちこぼれの自分にできることは何か、愚直に技を磨くことはできるかもしれないと
仕事が終わってから、夜中まで縫合の練習をしたらしい。
そして心臓病を患う自分の父親の手術の助手を担当し、人工弁の縫合に失敗し、父親は帰らぬ人となってしまった。
手術後、自分の手で父親に投与していた薬を止めていったと天野医師は語っていた。
あと少しで父親の命を救えたかもしれなかったのにできなかった父親への思いが、天野さんを今もずっと突き動かしている。
私はこの、
「一途に、一心に」そしてナレーションにあった「愚直に」という言葉の意味を改めて教えて貰ったような気がして本当に胸を打たれた。
私にも、何か一つだけと考えたら自分の人生をかけられることが見えてくるような気がした。

今こうして書いていても、涙ぐんでしまう。
私は「愚直に」という言葉や態度が好きなのだと改めて気がついた。
そして、私は今まさに自分の生き方について考えている只中なのだと思った。

私も一途に、一心に、愚直に
何か自分にできそうなことを探してみようと思う。何度失敗してもあきらめなかった天野医師のように。

譲れない思い、それは何か。

人それぞれ様々な生き方がある。
私は、愚かなほど真っ直ぐに、人の幸せな顔をみたいと思う自分の為に、それを追い求める人生を選びたい。