風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

ひとに合わせて

2011-09-12 21:00:30 | 徒然
昔、大学生時代に同級生の家がある伊豆大島に連れて行って貰ったことがあった。
大島は人との繋がりが強くて、とても温かい所だった。

そこで、食事の時か何かに大島の人に
「君は茫洋とした人だね」とわれたことがあった。

当事私はそれをマイナスにとってしまい、掴み所がなくて、自己の主張のない、つまらない人と思われたのだと
落ち込んだ。

自分でも、自分がどうしたいかがよく分からなかった。
いや、どの様に表現したらよいか分からなかった。
あとは変なことを言って、人から嫌われたり、言い返されたりするのが怖かった。

だから、自分の空虚さを見透かされたようで
ズキリとした。

ただ、人に合わせることができた分、友達は沢山いた。
また、色々な人の繋がりを作ることがその時の自分には必要だと思った。

「ナオは優しすぎるんだよ」
と大学の友達に言われたこともあるし
小学生の時に仲間はずれにされたクラスメイトの味方をしたら(というか正直なことを言ったら)、女子のボスに
「なおこは優しすぎるんだよ」と言われたこともあった。

私はただ、おかしいと思ったことを、おかしいと言っただけだった。

でも、自分が自分の権利や「こうしたい」という意志はあまり表に出さなかった。

きっと、自分を大事にするということができなかったんだと思う。
また、それだけ親に守られていて、
自分の殻を破り、強くなろうとは思いもしなかったのだろう。

平和だったのだ。

しかし、今
きっと私を知る人は、私を優しいとは言わないだろう。
激情家で、自己中心的で、自己主張が激しく
融通が利かない、バカ正直なちょっと変わり者

なんでしょうねぇ。

…ふ~

確かにそうだなあと思う。
色々な人に沢山迷惑かけてきた。

でも、おかげさまで自分という人間が浮かび上がってきて、
私ってこんなんだったんだと新しい私に出会える。
空っぽだった頃よりは
ずっといい。

茫洋とした海を褒め言葉にするかは、自分次第だ。

旅の誘い

2011-09-12 07:47:36 | 徒然
一人旅に出たいと思うとき、
そんなときには必ず「とにかく、ここに行きたい!この景色を見たい!」と思う何かがある。
例えば、大山崎山荘美術館や京都円山公園の桜など
大体映画やテレビ、雑誌で見た風景のひとコマなんだけど
強烈に惹かれる時がある。
そんな時は、いてもたってもいられなくなって
引き寄せられるように
この駆り立てられるような感覚の理由を見つけに、その地を目指してぶらり旅に出る。
そこに呼ばれているようだ。
そんな時の一人旅は最高に楽しくて、一人で寂しいなんて思わない。
帰ったあとは、達成感というか満足した気持ちになる。

でも、同じ一人旅でも
ただ一人であてもなく過ごすのは寂しい。
不思議なことに、同じ場所に行っても
何か目的があって行くのと、「来てしまった」ときとでは全く別の景色に見える。

人生の一人旅も同じなのかもしれないなと
ふと思った。