道楽ねずみ

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山県大弐の墓(全勝寺・新宿区舟町)

2014年08月04日 | 衒学道楽
最近になって新宿区舟町に山県大弐の墓があることを知りました。
しかもその場所は全勝寺。新坂をあがって通勤している自分は、毎日その前を通っていたことになります。全く知りませんでした。

山県大弐は、江戸時代の中期の儒学者です。武田信玄に使え、長篠の合戦で討ち死にした山県昌景の子孫と名乗っているそうですが、真偽のほどは不明です(山県有朋が山県昌景の子孫であるという珍説?よりは信憑性があると思われますが。)。
一時期は大岡忠光に仕えたこともあるようですが、過激な尊皇攘夷を唱え、果てには大義名分論に基づく倒幕思想を唱えます。その著書「柳子新論」では「其れ政事,東に移りて以来、世乱れ」とそもそも鎌倉幕府の開設による武家政治の始まりが諸悪の根源のように唱えています。
その思想は、当然のことながら、幕府に危険視され、最終的に明和事件で処刑されます。

山県大弐の墓ですが、生地である山梨県甲斐市のほか、茨城県石岡市や新宿区舟町にあります。全勝寺には表示がなく、結局、確認することができたのは記念碑まででした。






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