世田谷区岡本にある静嘉堂美術館で開催中の「茶の湯の美、煎茶の美」と題する企画展に行きました。二子玉川から世田谷美術館行きの小型バスに乗っていきます。20年も前にこのバスに乗って世田谷美術館から二子玉川まで出たことを思い出しました。今回は期間終了間際であったせいか、静嘉堂美術館に行く客で小型バスは息苦しくなるくらいの超満員です。
さて、展示品ですが、静嘉堂美術館自慢の国宝の曜変天目(稲葉天目)が展示されています。前にサントリー美術館でも藤田美術館所蔵の曜変天目を見ましたが、曜変天目は世界で3点しかなく、いずれも日本にあり、国宝に指定されているということです。藤田美術館のものと合わせて2つ見たことになります。
《唐物茄子茶入 付藻茄子》というのは、足利義満→信長→秀吉と伝わったもので、大坂夏の陣で大破したものの、家康の命により漆でつなぎわせ、表面も漆で塗り固めて修復したものということですが、外から見たのでは、破損したことがわからないほど、漆で陶器の色、肌合いまでうまく再現されています。
このほか、油滴天目、灰被天目等々もとは大名家の所蔵していた茶器が所狭しと展示されています。
敷地も広く、庭に出れば、竹林も見ることができます。
23区内にこのような場所があるとは知りませんでした。
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