東京ステーションギャラリーで開催中の、「ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏」と題する企画展に行きました。
ジョルジョ・モランディの作品につきましては、既に昨年のミラノ、ローマ紀行でもいろいろ紹介しているところです。
モランディは、故郷からほとんど出ることなく、ひたすら瓶や水差しの絵を描いた画家として知られています。中には、同じような絵もあり、2つ並べると間違い探しのような感じもします。今回の企画展に際しても、「すこしちがう すごくちがう」というキャッチコピーが用いられています。いろいろ見ていますと、サイロのような変わった形の容器があったり、伸縮自在の不思議な器が描かれていたり、影のつけ方に特徴があったり、瓶についてホコリに特徴があったり、およそ実際にはありえない瓶の配置(テーブルから容器が落ちてしまうような配置)があったり、瓶と瓶との間に微妙な距離が置かれたり、間にリボンのようにつなぎ合わせるように見える器が置かれてたりと、いろいろ工夫がされていることを知りました。何でも瓶のホコリはとても貴重で、誰もモランディの瓶のホコリを掃除してはいけなかったそうです。
モランディが瓶だけではなく、瓶のような没個性的で空間表現しかされていない風景画や花の絵も描いているということは今回初めて知りました。
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